2024年12月4日
交通・屋外広告【交通広告とは】電車・バス広告が掲載されるまで(気になる費用やスケジュール)
広告に興味があり、自社の認知度を高めたいと思っているのであれば、電車やバスなどの交通広告がおすすめです。
本記事では、交通広告の特徴やメリット、電車・バス広告が掲載されるまでのスケジュール、発注先パートナーの選び方についてご紹介します。
具体的な費用についても触れているので、ご参考にしてください。
目次
交通広告とは
交通広告とは、電車やバスなど公共の交通機関において、車内・車外や駅構内に掲示する看板・ポスター・ステッカーなどの広告の総称です。
電車やバスなどの交通機関は、人びとが通勤や買い物などで日常的に使う移動手段であり、そこに掲載される広告は、日常生活の中で自然と繰り返し目に入るため、好かれやすく嫌われにくい特徴があります。そのため、効果的に訴求できる広告メディアといえるでしょう。
電車・バス広告の特徴とメリット
次に、電車・バス広告の特徴、メリットについてお伝えします。
電車広告
電車広告は、都市と都市を結ぶ長距離かつ広範囲なエリアへの訴求を可能にします。
また都市圏では、複数の鉄道への広告掲載で、より広いエリアで大規模なキャンペーン展開を行うこともできます。
広告メディアの種類も、中吊りポスター・ステッカーからデジタルサイネージ・車体広告まで多彩なメディアがあります。
一方、ポスター・看板・デジタルサイネージなど豊富なメディアが存在する駅広告は、「駅単位」という、限定したエリアへの訴求が可能で、ターゲットを狙い撃ちするのに適しています。
日々の鉄道・駅利用の中で、繰り返し視認されることによる刷り込み効果が期待できるのが電車広告の強みであり、訴求目的・内容に合わせた広告メディアや掲載期間の選定が重要になってくるでしょう。
バス広告
バスは、地域の方々が通勤・通学・買い物・通院などの目的で利用する身近な交通機関であるため、バス広告には、地域に根差した地域密着型の訴求に長けているという特徴があります。
さらに、営業所単位での広告展開も可能で、必要なエリアだけをピンポイントで選択することもできます。
広告の種類も、車内ステッカーから車体ラッピングまで、多彩な広告メニューがあります。地域に根差した広告という特性から、長期間の広告掲載を希望される方が多いですが、イベント告知など期間を限定した訴求にも対応しています。
電車・バスの広告が商品化されるまで
では電車・バスの広告は、どのようにして商品化されているのでしょうか。
広告効果を高めるためには、まず、乗客に視認されやすい場所へ広告を掲載する必要があります。
たとえば、電車内の出入り口周辺は乗降客が立ち止まりやすい場所でもあるので、ドア上やドア横にポスター広告枠が設置されるケースが多いです。
ラッピングバスは、車体のほぼすべてを広告で覆うメディアですので、存在そのものが大きなインパクトを持ち、駅前の歩行者や郊外のドライバーなど多くの人をターゲットとします。
このように交通広告は、どこに掲載すれば多くの人に視認させられるのか、何を掲載すれば効率よく認知を図れるのか、綿密に考えられ商品化されています。
交通機関の日々の利用の中で、記憶に留まりやすく、インパクトのある広告メディアは日進月歩で開発されていますので、交通事業者のホームページなどで確認してみてください。
また、交通広告のメディアは、交通事業者などの媒体社が自ら計画し商品化することが大半ですが、なかには広告代理店が広告主のニーズをくみ取り、独自に商品化するものもあります。
広告代理店開発のメディアは、通常の広告メディアと比べ掲載しやすかったり、独自性のある内容となっている場合もありますので、広告代理店に問い合わせてみてください。
交通広告が掲載されるまでのスケジュール
ここでは、交通広告を掲載するまでに必要な流れを6ステップに分け、分かりやすくまとめました。
広告代理店への相談から掲載まで、広告メディアによって異なりますが、概ね1~2ヵ月程度の期間が必要になります。
必要期間の目安も記載しています。
①指定広告代理店への問い合わせ
まずは、指定広告代理店へ問い合わせしましょう。
電車・バス広告は、一般的に交通事業者などの媒体社から指定された広告代理店を通じて申し込みをする必要があります。交通事業者のホームページなどで指定広告代理店を確認しましょう。
※交通事業者への直接申込はできない場合が多いので、ご注意ください
広告掲載の目的・訴求対象・希望するエリアを指定広告代理店にお伝えください。
地元のマーケットや広告メディアを熟知した指定広告代理店に依頼することで、メディア・期間・エリアについて最適な提案が得られるでしょう。
要望を伝えてから1週間ほどで最初の提案が行われます。
②メディアの選定
次に、メディアの選定です。
メディアを選ぶ際は、広告の目的・訴求対象に合わせて考えることが大切です。
たとえば企業ブランディングや店舗告知などの場合は、長期掲載できる駅看板やバス車体広告など、繰り返し視認され刷り込み効果が期待できるメディアを選定すると効果的でしょう。
イベントやキャンペーン告知であれば、必要な期間だけ掲載できる、電車やバスの中吊りポスターやデジタルサイネージなどのメディアを選ぶことをおすすめします。
また、電車・バスの車両内や、駅を独占して訴求できるジャック広告も、大きなインパクトがある有効な広告メディアのひとつです。
自社の課題や要望、広告掲載の目的をしっかり理解してくれる指定広告代理店を見つけ、相談しながらメディアを選定していきましょう。
③申し込み
メディア・期間・エリアが決まりましたら、広告メディアの空き状況を確認して申し込みを行います。
人気メディアの場合は空き枠が少ない可能性もありますので、早めの問い合わせを心がけましょう。概ね4~6ヵ月先までは、申し込みが可能です。
④クリエイティブ制作
申し込みが済んだら、次に掲載するクリエイティブを作ります。
メディアによって大きさや掲載位置が異なりますので、メディアに合わせたクリエイティブ制作が求められます。
クリエイティブは、乗客の注目を集め、印象に残すための重要な要素です。交通広告のクリエイティブ制作に慣れたクリエイターに依頼することをおすすめします。
ポスターなどのデザインは、撮影などの行程を除けば2週間程度で完成します。タレント写真を使用しているケースでは、事務所確認などでさらに2~3週間必要になることもあります。
⑤デザイン審査
公共交通機関への広告掲載は、年代・性別・考え方など、様々な方の目に触れることになるため、交通事業者のデザイン審査を受け承認を得る必要があります。交通事業者によっては、掲載できる業種や広告内容が制限されている場合もあるので、指定広告代理店に確認しながら進めましょう。
交通事業者の広告基準と照らし合わせて審査が行われ、2~3日ほどで回答が来ます。
基準に満たない場合には再提出を求められます。
このような厳密なデザイン審査は、交通広告の信頼性が担保されている理由のひとつでもあります。
⑥印刷・掲載作業
デザイン審査を通過したら、実際に電車・バスに掲載する広告物を印刷して、作業スタッフによって指定期間にあわせて掲載作業を行います。
完了すれば、いよいよ掲載スタートです。
広告掲載作業の様子
ここで実際に、電車ラッピング広告の掲載作業の様子を見てみましょう。
交通広告は掲載作業の工程においても、多くの人や時間、専門的な知識や技術を必要とします。
電車ラッピングでは、対象車両の運行を調整し、車庫や留置線に留めおき、印刷された広告シートの貼り付け作業を行います。
広告掲載範囲は交通事業者によって異なりますが、車体曲面部分の作業難易度は特に高く、専門の職人による丁寧な作業が行われます。
掲載する車両数によっては作業完了まで数日程度かかる場合もあります。
安全な作業のためには専門的な知識や技術が必要となります。作業資格を定めている交通事業者もありますので、指定広告代理店にご相談ください。
(電車ラッピング広告施工作業の様子)
大変お待たせしました🙇
「とある」ラッピングバス作業密着続編です🚌車道側の作業を最初から最後まで
「タイムラプス」でお楽しみください📹✨作業はトータルで約4時間。
9月下旬とは思えない暑さの中、
職人の皆様本当にお疲れさまでした! #超電磁砲T #とあるIF #立川市 #立川バス pic.twitter.com/hOLEwE4oKW— キョウエイアド【公式】 (@kyoeiad_in) October 13, 2022
◎https://x.com/kyoeiad_in/status/1580394339884146688
(バスラッピング広告施工作業の様子)
交通広告の掲載費用について
交通広告に必要な費用は、主に「広告費」「印刷費」「作業費」「クリエイティブ費」の4つです。
車体メディアなどは、自治体の条例に基づき「屋外広告申請料」が必要になる場合もあります。
交通事業者やエリア・路線によって広告費は大きく異なりますが、おおよその広告費を記載します。
電車
ラッピング電車 4,800,000円(四国エリア/掲載期間1年間)
車内ビジョン 3,360,000円(九州エリア/掲載期間1年間)
まど上ポスター 1,400,000円(関東エリア/掲載期間1ヵ月)
中吊りポスター 2,600,000円(関西エリア/掲載期間7日間)
バス
フルラッピング 1,440,000円(北海道エリア/掲載期間1年間)
部分ラッピング 1,000,000円(関東エリア/掲載期間1年間)
車内ステッカー 150,000円(関西エリア/掲載期間1年間)
まど上ポスター 308,750円(九州エリア/掲載期間7日間)
こちらの広告費以外に、印刷費・作業費・クリエイティブ費などが必要になりますので、詳しくは指定広告代理店にお尋ねください。
失敗しないパートナーの選び方
交通広告を掲載する際は、安心できるパートナー選びも大切になります。下記では、失敗しないためのパートナー選びのコツをお伝えします。
広告代理店
前述の通り、交通広告は指定広告代理店制度をとっている交通事業者が数多くあります。
指定広告代理店は、交通広告に精通していて数々のノウハウも有しているので、安心して相談できます。
さらに、交通広告を実施するにあたって、デザインや作業、各種申請まで多くのパートナーと連携しているので、ワンストップで任せることができるでしょう。
また、東名阪をはじめ全国規模で実施を検討している場合は、各地の交通事業者やパートナーと密に関係性を構築できている指定広告代理店に依頼するのがよいでしょう。
クリエイティブ
交通広告を作成する際は、ポスターデザインや動画制作など、多岐にわたるクリエイティブな専門スタッフが関わります。適切なパートナーに個別に依頼できれば、質にこだわった広告制作が叶う場合もあります。
しかし、個別に依頼するとなると、パートナー探しの段階で手間がかかります。
また、交通広告で最大限の効果を出すには、メディアに合わせて適切な表現を選ぶことが大切です。
表現方法もテレビ・雑誌・WEBなど他のメディアとは異なるため、交通広告を理解したパートナーを見つけることをおすすめします。
印刷・作業
メディア毎に決められた仕様で印刷する印刷会社、車体・駅構内の形状や看板の設備に合わせて施工する作業会社を探すのは、一般的には難しいかもしれません。作業資格など定められた条件もありますので、指定広告代理店経由で依頼するのが無難といえるでしょう。
【まとめ】スムーズに電車・バス広告を掲載するなら
ここまで、交通広告の掲載までの流れについて詳しく説明してきました。
初めて交通広告を実施する際には、さまざまな取り決めや準備があり、少しハードルが高く感じるかもしれませんが、交通広告に精通した指定広告代理店に依頼することで、スムーズに掲載まで進行することができます。
また全国で交通広告を実施する際には、地元に密着し各地で対応ができる指定代理店であれば、安心して掲載まで任せられるでしょう。
キョウエイアドでは、全国各地に事業所を展開し交通広告の取り扱いを行っており、地元スタッフがその土地の特性にあった最適な広告提案を行っています。また、長年の実績を積み重ね、全国数多くの交通事業者の指定代理店として認定されていますので、ぜひ安心してご相談ください。