2024年12月4日

交通・屋外広告

OOHとは?種類と目的別活用方法を解説

電車 車両メディア

広告に興味がある方のなかには、「OOH」という言葉を聞いたことはあるものの、いまいち内容が分からないという人も多いのではないでしょうか。

数ある広告媒体のなかで、より自社に適切な広告戦略を取りたいと検討している方は、OOHの活用がおすすめです。

本記事では、OOHの概要を解説するとともに、OOHの代表例や活用法をご紹介します。また、OOHのなかでも需要が高い広告のひとつ、交通広告のメリットについても併せてお伝えしますので、ぜひご参考にしてください。

 

OOHとは

OOHとは、「Out Of Home(アウトオブホーム)」の略で、屋外に設置される広告のことを指します。
文字通り家の外=屋外で接触するメディアの総称で、マスメディア(テレビ・新聞・雑誌・ラジオ)やインターネット広告と分けて使用される言葉です。

OOHの種類

OOHは、主に下記の2つに分類されます。

●屋外広告
屋外看板・街頭ビジョン・アドトラック・インストアメディア など

●交通広告
電車・駅・バス・新幹線・空港・タクシーなど公共交通機関に設置されている広告

それぞれの代表例について、詳しく見ていきましょう。

屋外広告

主な屋外広告の例に、「屋外看板」「街頭ビジョン」「アドトラック」「インストアメディア」が挙げられます。

屋外看板(ビルボード、野立て看板)

屋外看板(ビルボード、野立て看板)

建物の屋上や壁面、またはロードサイドに設置されている看板。
店舗や商材のPRで長期的に使われることが多く、固定された場所で常に掲示されている特徴があります。

街頭ビジョン

街頭ビジョン

建物の屋上や壁面に設置されている大型のモニター。看板との違いは、映像や音声を流せる点 。人の流動が多い場所に設置されていることが多く、よりインパクトが出せます。
1日からなど、短期的な利用が可能な場合も多いことが特徴です。

アドトラック

アドトラック

広告宣伝車。トラックの荷台部分を広告面として装飾し、宣伝を目的として一定の範囲を走行します。繁華街で走行することでインパクトを与えられます。

インストアメディア

インストアメディア

コンビニや飲食店のレジ上やレジ横、商業施設のエレベーター等に設置されているデジタルサイネージや、ドラッグストアやネットカフェ店中のPOP、テーブル上のステッカーなど、店の利用時にタッチポイントを設けたメディアです。

交通広告

主な交通広告の例に「電車 車両メディア」「駅メディア」「デジタルメディア」「バスメディア」「新幹線」「空港」「タクシー」が挙げられます。

電車 車両メディア

電車 車両メディア

電車広告といえば中吊りポスターが想起されやすいかもしれませんが、ドアまわりのステッカー、ドア横・優先席付近・窓上のポスターなどもメイン商品です。
車体外側を丸ごと広告としてラッピングする方法もあります。
ポスター類は、基本的に最短1週間から掲載可能で、ステッカータイプは1か月単位で販売されることが多くなっています。

駅メディア

駅メディア

駅構内に掲示されている紙のポスター、電照(無灯)看板、柱や壁面に貼られている大きなシートなどを指します。
ポスターや大型のシートは基本的に1週間から利用でき、内照式の看板などは年単位で長期的に利用するケースが多くみられます。

デジタルメディア

デジタルメディア

電車内のドアや窓上、駅構内の柱、壁面などに設置されているモニター画面に表示される映像広告。紙のように印刷にかかる時間や設置の手間が不要で、1週間単位で販売されることが多いです。動画はもちろん音声を活用できるものもあり、表現の幅が広がることからデジタルメディアの設置は増えてきています。

バスメディア

バスメディア

路線バス(一部高速バス)の車内・車体・停留所に掲載する広告。
バス会社の営業所やバスの走行範囲ごとに広告を選べることが多く、エリア選定にはバス会社の路線図が活躍します。

新幹線

新幹線

ホームや新幹線車内に掲載する広告。
出張などで利用するビジネスパーソンをターゲットとした利用が多いメディアです。
在来線に比べて広告枠が少ないため競争率が高く、常連クライアントが複数年使い続けなかなか空きが出ないケースもあります。

空港

空港

空港内に掲示する看板、ポスター、デジタルサイネージや機内誌などを指します。海外渡航者やインバウンドをターゲットとして活用できる特長があります。

タクシー

タクシー

車体に貼るステッカーや、車内助手席後部のモニター画面で放映されるデジタルサイネージが主流です。
ハイクラスビジネス層の利用傾向が高いことから、ターゲットを明確に絞って展開できるメリットがあります。

 

OOHの目的別活用方法4選

それでは、OOHはどのように活用できるのでしょうか。目的別に紹介していきます。

1.実店舗へ誘導したい

バス広告 実店舗誘導

実店舗へ誘導したい場合、来店見込み客の行動エリアに絞り、長期的に利用できる媒体がおすすめです。長期的に広告が出ていることで繰り返し目にすることになり、移動者の意識に刷り込むことができます。
最寄駅の看板や、駅から遠い場合は近くを走行するバスの車内外のステッカー・車体の看板などが利用できます。月額2,3万円前後~と手頃な価格で始められるものも多く、長期的にも利用しやすい特長があります。
電車車内でもドア周りのステッカーやポスター等を1年単位で利用しているケースもあります。店舗のある路線で長期的に掲載することで、生活圏となる電車利用者へ効率よく訴求が可能です。

2.イベント・新商品の告知をしたい

イベント・新商品告知

イベント・新商品の告知の場合、短期的で、人が集まる所に掲載できるインパクトがある広告が必要でしょう。
街頭ビジョンや電車内・駅構内のデジタルサイネージなど、動画を活用できる媒体はイベント内容が伝わりやすいのでおすすめです。
インパクトを持たせるには、人通りの多い場所でとにかく大きな広告面を使うことが重要。
イベントの最寄駅やターミナル駅構内の柱・壁面・床まで一斉に使用し“ジャック感”を出し、1点集中でインパクトを出す方法もあります。
広告面に商品サンプルやノベルティグッズを付け、持ち帰ってもらうことのできる「ピールオフ」展開も効果的です。

3.人材を募集したい

採用・人材募集広告

人材を募集したい場合も、ターゲットの行動範囲に交通広告を出すことで、狙った人材へ効率よく認知させることが可能です。
例えば、新卒採用でエントリーの多い大学や専門学校の最寄駅、キャリア採用で狙いたい層の勤務地が多い駅・路線などで、交通広告を使って企業イメージを打ち出すことで、狙ったターゲットを採用サイトへ誘導します。求人サイトのみに掲載している同業他社との差別化を図ることができるため、おすすめです。
採用活動の時期に合わせて、1週間単位の短期メディアと月単位の長期メディアを使い分け、組み合わせながら実施していくこともあります。

4.自社のイメージ・商品・サービスの認知が必要

認知向上

「もっと多くの認知を獲得したい」「検索ボリュームを増やしたい」という場合、ラッピングバス、電車内ポスターなど長期間広範囲で多数のリーチを稼げるものや、短期間でも目立ち話題性のある最新のメディアでの展開がおすすめです。

移動中の予期せぬOOHとの出会いで、ネット上ではターゲティングしきれない潜在的な層とも新たな接点が生まれ、認知を拡大できます。
ラッピングバス、電車内ポスターなど、長期間にわたり広範囲で多数のリーチを稼げるものを活用すれば、自然と刷り込むように認知を獲得していくことが可能です。短期間でも空間全体において目立つ大型のデジタルサイネージやポスターを活用すると、瞬時に話題に上がりネット上で拡散、認知が広がるようなことも期待できます。

 

交通広告でできる4つのこと

ここまで、OOHの特徴や代表例、活用法を挙げてきました。代表例のなかでも、交通広告を活用できる場面は多いです。
ここでは、交通広告のメリット、特長を挙げていきます。

1.エリアを絞ったターゲティング

駅や電車・バス路線によって、年齢・性別・趣味嗜好等の異なる利用者属性があります。
そのエリア特性を活かし、特定の駅や走行範囲に絞ることで、狙いたい属性、ターゲットへ向けたアプローチをすることが可能です。

2.生活導線での繰り返しのアプローチ

通勤・通学等での固定された生活導線にある交通広告は、利用者が繰り返し接触する機会が多くなる特長があります。
何度も目にすることで、自然と利用者に広告のイメージを印象付けることができます。

3.公共性を利用した企業イメージの向上

交通広告を公共交通機関へ掲載するには、公共空間に適した内容であるかを検討する細やかな審査基準をクリアする必要があります。そのため、交通広告を掲載している企業への社会的信頼度も必然的に高まるでしょう。
移動中に繰り返し見てもらっても嫌悪感を抱かれにくく、企業イメージを向上できるというメリットに繋がります。

4.潜在層の認知獲得

交通広告は、不特定多数の移動者が利用する公共交通機関にリアルメディアとして存在するため、潜在層への認知獲得が見込めます。
Web施策でターゲティングしきれない潜在層からも、移動時の偶然的な接触により認知を得られる可能性があるでしょう。

 

交通広告で新たな層に自社の情報を届けよう

以上、OOHの特徴や代表例、活用法などについてご紹介しました。
OOHとは、屋外で接触するメディアの総称であり、公共交通機関に掲載する交通広告と、それ以外の屋外広告に分かれます。

広告市場内でも好調なOOHに注目

コロナ禍を乗り越え日本の広告費が過去最高値を更新するなか、OOHにまとめられる屋外広告・交通広告の広告費は、前年を超え続けプラス成長中です。
人流が戻ってきたことにより、繁華街で目立つ屋外広告への需要は堅調に推移しています。
とりわけ交通広告の伸長は大きく、主要な駅構内の媒体を筆頭に引き続き需要が高い状態です。

インターネット上で視認者の興味関心に選別されるメディアと異なり、リアルメディアならではの接点をもつ交通広告を潜在顧客へのアプローチに活用してみてはいかがでしょうか。

株式会社キョウエイアドインターナショナルでは、交通広告を中心に、企業様の広告戦略を支援いたします。リーズナブルな費用で始められ、なおかつ消費者に有益な価値提供ができる支援内容となっておりますので、まずは一度お気軽に無料相談をご活用ください。

 

(参考)2023年 日本の広告費 (株)電通

 

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