2025年6月18日
その他デモグラフィックデータ活用で広告効果UP!ターゲットに“届く”マーケ戦略のすすめ

広告の打ち方、本当にそれで届いていますか?
近年、広告効果を最大化するうえで「誰に、どこで、どんなメッセージを届けるか」がますます重要になっています。特に、生活者の年齢や性別、居住地といった“デモグラフィックデータ”を活用したターゲティングは、無駄のないPR施策の鍵として注目されています。
なかでも「交通広告」は、特定の地域や人の生活動線に合わせて広告を届けられるメディアとして、デモグラフィックターゲティングと非常に相性の良い手法のひとつです。
本記事では、デモグラフィックデータの活用方法や、交通広告を含めた具体的な広告手法を紹介します。
「広告に興味がある」「ターゲットに効率的に広告を出したい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
1.デモグラフィックデータとは?マーケティングに欠かせない基本情報
デモグラフィックデータの定義と種類
「デモグラフィックデータ」とは、年齢、性別、居住地、職業、所得、家族構成など、人口統計学的な属性情報を指します。これらは個人の嗜好や行動傾向を推測する際の出発点となり、マーケティングにおいて重要な基礎データとして活用されます。
たとえば「20代・都心在住・一人暮らしの会社員」といったように、複数のデモグラフィック要素を掛け合わせることで、より具体的なターゲット像(ペルソナ)を描くことが可能になります。
なぜマーケティングに必要なのか?
マーケティングでは、自社の商品やサービスを届けたい「顧客像」=ターゲットを明確にすることが非常に重要です。これを「ターゲットマーケティング」と呼びます。
デモグラフィックデータを活用することで、
- 見込み顧客の生活スタイルや価値観を予測しやすくなる
- 広告配信先のセグメント設計が容易になる
- 顧客に「刺さる」企画やメッセージを考案しやすくなる
といったメリットが得られ、“届けたい人に、適切な方法で、確実に伝える”戦略を描くことができます。
2.デモグラフィックデータ活用のメリット3選
1. 効率的なターゲットリーチが可能に
ターゲットのデモグラフィック情報に基づいて広告を配信することで、関心度の高い層へ集中的にアプローチできます。無駄な広告配信を減らし、コンバージョンの可能性を高めることができます。
2. 広告費の最適化につながる
幅広い層に広告を配信しても、実際にサービスに関心を示す人は限られます。デモグラフィックターゲティングにより、“届けるべき人”にだけ広告を見せることができるため、無駄な広告費を削減しやすくなります。
3. データを入手しやすく、導入しやすい
「年齢」「性別」「居住地」などの基本情報は、アンケートやヒアリング、会員情報などから比較的容易に取得可能です。政府統計や調査機関によるデータも豊富で、導入のハードルが低いのも大きな利点です。
3.デモグラフィックデータを活用したマーケティング4ステップ
1. ターゲットの設定
年齢や性別、職業、地域、所得などをもとに、想定する顧客層を明確にします。
2. 商品・サービスの企画
ターゲットのニーズをふまえて、企画やパッケージ、サービス設計を行います。
3. 広告戦略の立案・実施
ターゲットに効果的に届くメディアやクリエイティブを選定し、広告を展開します。
4. 市場リサーチと改善分析
データに基づいて広告の効果を検証し、さらなる訴求改善や新規ターゲットの開拓を行います。
4.代表的な広告手法と“刺さる”デモグラ層
広告手法は数多くありますが、重要なのは「どの手法が、どのターゲット層に効果的か」を理解すること。ここでは主要な広告手法ごとに、特徴・得意なデモグラフィック層・活用シーンを整理してご紹介します。
【Web広告】
特徴:細かな条件でターゲティング可能/クリック成果型も豊富
得意な層:インターネット利用が日常的な10代~50代の幅広い世代
リスティング広告やディスプレイ広告、アフィリエイト広告などを含むWeb広告は、検索履歴や閲覧行動をもとにした精緻なセグメント配信が可能です。年齢・性別・地域だけでなく、興味関心に応じた訴求ができるため、自社サイトへの誘導やCV(コンバージョン)目的の施策に適しています。
一方で、現代では「広告といえばWeb広告」というイメージが根強く、数多くの企業が出稿しているため、最適な運用をしていかないと埋もれてしまうリスクがあります。また、ユーザー視点では「別のコンテンツを見ているのにそれを邪魔してくる広告」というネガティブな要素も併せ持っています。
【SNS広告】
特徴:拡散力・共感力が高くユーザーの興味関心に効率的に届けられる
得意な層:主に若年層を中心とした感度の高いユーザー層
Instagram・YouTube・X(旧Twitter)・LINE・TikTok・FacebookなどのSNS上に表示される広告です。「興味のありそうなユーザーに自動で届ける」機能や、画像・動画・ストーリーなど多彩なフォーマットでの訴求が可能で、感情に訴えるブランディング型広告にも適しています。
昨今では、スマートフォンの位置情報を活用してエリアを絞った広告展開も可能になっています。プラットフォームによってユーザー層が異なるため、目的によって使い分けることが重要です。
Instagram:10~50代 女性、若年層は男性の利用も多い
YouTube:10~50代 男女
X(旧Twitter):10~40代 男女(やや男性が優勢)
LINE:世代・性別問わず高い利用率
TikTok:10~20代 男女
Facebook:30~60代 男女
より詳しいデータはこちら→ https://gaiax-socialmedialab.jp/socialmedia/435
※外部サイトに遷移します
【DM(ダイレクトメール)】
特徴:確実な到達&1対1の丁寧なコミュニケーション
得意な層:中高年層、ネットに馴染みの薄いユーザー層
DM広告は、紙やメールで顧客に直接アプローチできる広告手法です。封筒・はがき型のDMは開封率が高く、商品案内やイベント招待との相性が良好。ターゲットを絞って送ることで、高いレスポンス率が見込めます。
【チラシ広告】
特徴:地域密着型で生活圏に直撃できる
得意な層:主婦層・高齢者層・地域の住民全般
新聞折込やポスティングで配布されるチラシは、生活圏内の「気になる情報源」として依然高い影響力を持つメディアです。価格訴求やイベント告知に強く、「お得情報を探す層」への訴求に向いています。
また、ネット広告に不慣れな層へのリーチ手段としても有効ですが、新聞未購読世帯やポスティングを受け付けていないマンション等の世帯には届きにくい性質もあります。
【交通広告・OOH広告(屋外広告)】
特徴:地域密着&反復接触による高い認知効果/非デジタルでも強いインパクト/SNS拡散と相性良好
得意な層:通勤・通学などで交通機関を利用する20代~50代のビジネスパーソン・学生や主婦層
OOH(Out Of Home)広告は、電車・バス・駅に掲出される交通広告や街頭ビジョン、看板、ビルボード、屋内外のデジタルサイネージなど、家庭(Home)の外(Out)に設置される広告を指します。地域を限定した広告展開により、特定エリアの住民や通行人に対して反復訴求が可能です。広告の設置場所によっては、話題性を意識したクリエイティブにすることでSNSでの二次拡散も期待できます。
特に、電車・バス・駅構内などで展開される交通広告は、地域性と高い視認性を兼ね備えたメディアです。毎日同じルートで移動する生活者に対して、“繰り返し目に入る”という特性を活かして認知を醸成できます。「この沿線に住む○○層にリーチしたい」といった“エリアマーケティング”と親和性が高いのも特長です。
また、情報過多で嫌悪感を抱かれやすくなってきているWeb広告と比較して、生活動線上に当たり前のように存在しているのが「交通広告」であることから、嫌われにくく、受け入れられやすいメディアともいわれています。公共交通機関に掲出されるという高い信頼性もあいまって、認知獲得・ブランディングに特に適しているメディアといえるでしょう。
【4マス広告(テレビ・新聞・雑誌・ラジオ)】
特徴:圧倒的リーチと信頼性/マスメディアならではのスケール感
得意な層:40〜70代/情報を受け取る習慣のある層/BtoC向けマス商材
4マス広告とは、テレビ・新聞・雑誌・ラジオの4つのマスメディアに掲載される広告の総称です。
4マス広告の効果は、広範なリーチとブランド認知度向上にあります。4つの媒体を通じ、幅広い層に情報を届け、商品やサービスの知名度を向上させることができます。
- テレビ:感情訴求に強く、短期間で一気に認知拡大が可能
- 新聞:信頼性・ブランド力の高い商材との相性が良好
- 雑誌:読者の趣味・ライフスタイルに特化した媒体選定が可能
- ラジオ:通勤・作業中など“ながら接触”が可能で、中高年層の情報導入経路にも有効
ただし、デモグラターゲティングの精緻さではWeb系広告や交通広告に比べて劣る面があるため、「幅広く認知を広げたい施策」や「ブランド認知の定着」が主目的の場合に有効です。
広告手法選びは「誰に届けたいか」から逆算を
このように、広告手法ごとに得意とするデモグラフィック層や訴求力のポイントは異なります。「誰に」「何を」「どんな場所で」届けるかを起点に、目的に合った手法を選ぶことが、広告効果最大化への近道です。
おわりに:デモグラ活用で、“無駄のない広告戦略”を実現しよう
デモグラフィックデータは、広告設計における最初の一歩であり、ターゲティング精度を高めるための最も基本的な軸です。
まずは「どんな属性の人に届けたいか」を明確にすることで、広告の内容・届け方・媒体選定までが一貫した戦略として形になり、ムダのないPRが実現できます。
さらに、交通広告やSNS広告など、各手法の特性と相性の良いデモグラ層を見極めることで、予算の最適化や反応率の向上も期待できるでしょう。
次回は、こうしたデモグラターゲティングに「エリア」の視点を加えることで生まれる、より実践的な広告戦略=エリアマーケティングについて詳しく解説します。
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キョウエイアドでは、長年の知見を活かし、訴求したい商品・サービスや、それを届けたいターゲットに適した広告戦略のご提案が可能です。
エリアや利用客層にフォーカスした電車広告・駅広告・バス広告から、オンライン上でターゲティングを最適化するWEB広告まで幅広い広告媒体を取り扱っております。
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