2025年9月30日
交通・屋外広告採用難時代の新常識!ブランディングを強化する「交通広告」活用法

ここ数年、採用市場は企業にとって厳しさを増しています。とくに若年層や専門職人材を中心に“売り手市場”の傾向が続き、優秀な人材を採用するには企業側が選ばれる存在になる必要性が高まっています。
具体的な採用課題としては、以下のような声が挙がっています。
・「求人サイトに掲載しても、埋もれてしまう」
・「応募数はそこそこでも、自社への理解が浅くミスマッチが起きる」
・「BtoB企業だから、そもそも会社を知られていない」
これらの課題は、「情報が届いていない」「興味を持ってもらえていない」ことが根本にあります。
こうした中で注目されているのが、企業の魅力や価値観を伝えるための「採用PR」です。求人情報を単に発信するのではなく、「この会社で働くことの意義」や「社員のリアルな声」「働く環境やカルチャー」など、企業の“人となり”を多面的に伝える取り組みが求められています。
そんな採用PRの手法のひとつとして、「交通広告」が注目され始めています。その理由として
・公共交通機関という信頼できるメディアであること
・生活動線に溶け込んで嫌悪感なく繰り返し情報を届けられること
・求める人材像をもとにエリアを主軸としたターゲティングが可能であること
・電車や駅の広告を出稿できるほど体力のある企業であるアピールができること
などがあげられます。
本記事では、採用市場の現状や課題を踏まえて、採用PRの一環として交通広告が有効である理由を詳しく述べていきたいと思います。
主に新卒・中途採用向けの採用PRにご活用いただける内容になっておりますので、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。
採用PRの手法と特徴
前章では、「企業側が選ばれる存在になるため、採用PRを活用して魅力や価値観を伝える」必要性があるとお伝えしました。
では、自社が選ばれるために、具体的にどんな方法があるのでしょうか。
採用PRと一口に言っても、その手法は多岐にわたります。ここでは、代表的な6つの手法とその特徴を整理してみましょう。
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交通広告を活用して埋もれない採用PRを
交通広告のメリット5選
前章では、採用PRの手法や特徴を紹介しましたが、なかでも、ターゲットへの大規模かつ良質なリーチが期待できる「交通広告(OOH)」のメリットについて詳しくみていきましょう。
交通広告(OOH)は、駅構内、電車内、バス、屋外ビジョンなど、日常の移動(生活動線)に密接に関わるメディアです。
これが採用PRにもたらす効果には、いくつかの明確な理由があります。
① 通勤・通学者に繰り返しアプローチできる
交通広告の大きなメリットとして、「通勤・通学者に繰り返しアピールできる」という点があげられます。都市部を中心に、特定路線・駅を利用する生活者に繰り返し接触することが可能です。出勤・帰宅時に毎日のように目にすることで、企業名やメッセージが自然と記憶に残ります。
② ターゲットに合わせたエリア戦略が可能
交通広告のもう一つの大きな特徴は、エリアを絞った柔軟な展開が可能である点です。
電車・駅広告の場合は駅単位・路線単位、バス広告の場合は営業所単位で掲出できる媒体が多く、自社の最寄り駅・狙いたいエリアに集中投下、などエリア視点でも柔軟な設計が可能です。
③ 潜在層に「なんとなく知ってもらう」導線づくり
交通広告は生活動線に溶け込むため、転職を具体的に考えていない層、まだ就職活動に関心が薄い学生など、潜在層に対してもアプローチが可能です。
日ごろから求職者となり得る不特定多数と継続的に接触し、「なんか見たことある」「どんな会社なんだろう」と思ってもらうことが認知→関心→行動の第一歩になります。
④ 交通広告だから生まれる“ブランドの格”
交通広告は、出稿にある程度の予算が必要であり、さらには公共交通機関での掲出となるため情報の信頼性が高いことから、「本気で発信している企業」という印象を持たれやすく、企業規模や信頼感を演出する効果があります。
特にBtoB企業は、一般消費者に向けたメディア露出が少ないため、OOHによる“見える化”は大きな意味を持ちます。
⑤ SNS・ネットでの“二次拡散”による話題化が期待できる
交通広告は、駅や車内といった公共空間に掲出されるため、不特定多数の人々の目に触れ、共感を呼ぶ表現であれば自然に話題となる力を持っています。
特に最近では、印象的なコピーやユニークなビジュアルがSNSで写真付きで投稿されることも多く、思わぬ広がりを見せることもあります。
こうした“二次拡散”は、メディア掲載や検索流入のきっかけにもなり得ます。
採用PRにおいても、「この会社、なんかいいな」「面白いことしてるな」と感じさせる表現や演出が、ネット上での話題づくりにつながる可能性があります。
交通広告は、決して一方通行のメディアではありません。見る人に語りかけ、心を動かすことで、デジタル空間にも波及する力を持っているのです。
ここまでお伝えしてきた①~⑤の交通広告の特徴を掛け合わせることで、獲得したい人材層に効率的にアプローチできます
たとえば、、、
- 沿線に競合他社の本社が集中する路線・駅に掲出することで、社員の引き抜きを狙う(「引き抜き」の意をあえて隠さないクリエイティブ)
- エンジニア系の採用PRを理系大学の最寄り駅に集中展開し、ターゲットとなる学生の印象に残る導線をつくる
- 幹部クラスの即戦力人材の中途採用PRを、ビジネスエリア(大手町や品川など)で長期的に看板広告を掲出する
- 渋谷や池袋などZ世代が多く集まるエリアで、新卒・中途問わず若者・未経験者を積極的に採用していることをアピールする
- 小田急線や京王線など沿線に学校が多い路線で、企業イメージ広告を長期間掲出し、会社の存在を記憶に刷り込む
以上の例はモデルケースではなく、実際に企業が取り組んでいる、または取り組んでいた実績がある事例です。
また、出稿目的によって
- 短期で集中的に掲出する
- 限られた予算の中で長期的に掲出する
ことができるのも交通広告の大きな特徴です(媒体選定による)。
企業イメージ広告の長期掲出で繰り返し接触することで認知を醸成しつつ、採用を強化したいタイミング(中途採用なら任意の時期・新卒採用なら秋冬)では短期的にボリュームを出し、より直接的なメッセージで広告展開を行う、といった戦略が立てられます。
このように、場所・時期・目的にあわせたフレキシブルな設計をできることが、採用PRに交通広告を活用する企業が増えている大きな理由です。
採用PRで交通広告を活用する際のポイント
ここまで、採用PRに交通広告が有効な理由についてお伝えしましたが、実際に採用PRで交通広告を活用する際に注意したいポイントを以下にまとめました。
■ 「誰に・何を伝えるか」の明確化
交通広告の訴求は、秒単位で視認されるものです。だからこそ「誰に何を伝えたいか」を明確にすることが重要です。
職種や属性、企業の魅力をシンプルに凝縮し、心に引っかかるキャッチコピーが求められます。
■ 他手法との組み合わせで“応募導線”をつくる
交通広告はあくまで、企業を知る「きっかけ」にすぎません。そこからいきなり応募がドカッと来るということは残念ながらほとんどありません。
重要なのは、ほかの手法と掛け合わせることで、最終的に応募してもらうまでの動線を整備することです。
交通広告を入口に、自社の採用サイトやSNS、説明会ページなどへ遷移してもらう導線を整えることで、応募や接点獲得へとつなげられます。
一例として、弊社の中途採用広告の事例をご紹介します。
デザイン(ブランディングを意識したクリエイティブ)
実際に掲出されている様子↓
「キョウエイアド 中途採用」で検索すると トップに弊社の中途採用サイトが表示されます。
掲出していることを、写真とともにSNSでも発信
キョウエイアドの中途採用PR広告を、都営地下鉄三田線・新宿線・浅草線の車内にて掲載中!
中途採用の募集についてご興味がある方は、ぜひこちらのページをチェックしてください🔽https://t.co/wUBifI0Jsx#広告業界 #広告代理店 #営業職 #中途採用… pic.twitter.com/j2nfLUYzLN
— キョウエイアド【公式】 (@kyoeiad_in) May 15, 2025
上記はあくまで一例ですが、クリエイティブに一連のストーリー性を持たせることで、より強力な印象づけも期待できます。
交通広告を起点に採用PRを考えるというよりかは、様々なPR手法に取り組んでいく中でそれらを援護し底上げしていく役割をイメージしていただければと思います。
採用PRに交通広告を活用し、重要な“第一印象”の底上げを
ここまで採用市場の現状や課題、採用PRにおいて交通広告を出すメリットや活用法をご紹介しました。
どれだけよい制度や風土があっても、「知ってもらえなければ選ばれない」──これが採用の本質的な課題です。
交通広告は、その課題をクリアにする力を持つメディアです。特に“見られる”ことが難しくなっている今、交通広告のようなアナログ×リアルのメディアが、逆に印象に残りやすくなっています。
採用活動に本気だからこそ、本気のPRを。
もしあなたの会社が「もっと知られたい」「もっと響かせたい」と考えているなら、交通広告を活用した採用PRの可能性を、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか?
✅ キョウエイアドなら、採用PRでの交通広告活用をトータルで支援できます
私たちキョウエイアドは、長年にわたり交通広告・OOHを活用したプロモーションに携わってきました。
首都圏を中心に多くの交通事業者に「指定広告代理店」として認定されており、全国対応も可能です。
採用ターゲットに合わせたエリア設計や、目に留まるクリエイティブの制作、Web施策との連携まで──企業ごとに最適な“採用PR戦略”を企画・実行します。
まずは、お気軽にご相談ください。