2026年3月31日
WEB問い合わせが増える「サービスページ」の書き方テンプレート
「良いサービスを提供しているのに、なかなか問い合わせが来ない」——そんな悩みを抱えていませんか?
その原因の多くは、実はサービスページの書き方にあります。訪問者はページを開いてから平均8秒以内に「このサービスは自分に関係あるか」を判断します。その短い時間で興味を持ってもらえなければ、どれだけ広告費をかけても問い合わせには繋がりません。
本記事では、問い合わせ数の増加に繋がる「サービスページ構成テンプレート」を、具体的なライティング例とともに解説します。
目次
知っておきたい「訪問者の心理」
サービスページを準備する前に、まず訪問者の心理を理解しておきましょう。ページを訪問したユーザーは、以下の3つを心の中で問いかけています。
① これは自分に関係あるか?
② このサービスは信頼できるか?
③ 今、行動する理由はあるか?
この問いに順番に答えていくことが、ページ設計の重要なポイントとなります。「信頼できるか」を最初に伝えようとして、「実績」から並んでいるページをよく見かけますが、そもそも「自分ごと」と感じてもらえていなければ、実績はただの数字の羅列にしか見えません。
「機能」ではなく「結果」を売る
多くの中小企業のサービスページに共通する最大の失敗は、サービスの「機能(スペック)」ばかりを並べてしまうことです。
たとえばこのような書き方をしていないでしょうか?
× 「月次レポートを毎月提供します」
× 「専任担当者が対応します」
× 「24時間対応の問い合わせシステム完備」
どれも間違いではありませんが、これだけでは訪問者には刺さりません。ユーザーが本当に知りたいのは「それを使うと、自分の生活・仕事がどう変わるのか」です。
✓ 「毎月の数字を見るだけで次の一手がわかります」
✓ 「担当者が変わるたびに説明し直す手間がなくなります」
✓ 「夜中に気になったこともその場でメモできます」
成果が出る7ステップ構成テンプレート
サービスページの構成が固まれば、あとはそれに沿って内容を揃えるだけです。以下のステップで「上から順番に」配置しましょう。
STEP 1:ヒーローセクション(ファーストビュー)
ページの顔であるファーストビューは、スクロールなしで見える範囲に「誰のための」「どんな悩みを解決する」「何というサービスか」を収める必要があります。情報を詰め込み過ぎず、1行のキャッチコピーと短いサブコピーに絞り込みましょう。
ファーストビュー 作成テンプレート
【キャッチコピー】 〇〇に悩む△△のための、□□サービス
【サブコピー】 〇〇という課題を、△△という方法で解決します。
【CTA】 まずは無料で相談する →
STEP 2:課題・共感セクション
訪問者に「わかってもらえた」と感じてもらうことが、このセクションの目的です。訪問者が日々感じているストレスや不満を、できるだけ具体的な言葉で書き出してください。「こんなお悩みはありませんか?」という問いかけの下に課題をリストアップして並べるのが定番ですが、より共感を高めるには箇条書きではなく短いストーリーで表現するのも効果的です。
〔例〕「毎月広告費をかけているのに、問い合わせが月1〜2件しか来ない。ページを見直したくても、何を変えればいいのかわからない……」
STEP 3:サービス概要・ベネフィット
このセクションで初めてサービスの中身を紹介します。
ベネフィットは「ビフォー→アフター」の形で伝えましょう。「〇〇という状態だったあなたが、このサービスを使うことで△△という状態になります」という構造です。
機能の説明は数行にとどめ、残りはベネフィット(得られる変化・恩恵)の説明をしましょう。
STEP 4:選ばれる理由・差別化ポイント
ここで答えるべき問いは「なぜ競合ではなく、あなたのサービスを選ぶべきなのか」です。「丁寧な対応」「経験豊富なスタッフ」といった曖昧な言葉は差別化につながりません。数字・実績・独自の仕組みで具体的に表現することが重要です。
STEP 5:実績・お客様の声
信頼を作るセクションです。「なんとなく良さそうな声」を並べるだけでは逆効果です。詳しくは後ほど解説します。
STEP 6:料金・プラン提示
価格を掲載していないサービスページが多く見られますが、実は機会損失になっています。「問い合わせしてみたら高すぎた」という体験をすると、次から問い合わせを躊躇することにつながります。「まずはご相談を」というスタンスであったとしても、「〇〇円〜」という下限価格と、その価格で何が含まれるかを明示しましょう。
STEP 7:CTA(行動喚起)
CTA(Call To Action)は、日本語では「行動喚起」と言われています。Webページの訪問者に、「資料請求」「商品・サービスの購入」「会員登録」などの具体的な行動を促す、ボタンやテキストリンクなどを設置します。CTAは、ページの最後だけでなく、上部・中部・下部の3箇所に配置しましょう。
ベネフィット訴求の3つの型
ベネフィットの書き方には主に3つの型があります。自社のサービスに合うものを組み合わせて使ってみてください。
① 機能的ベネフィット型
「このサービスを使うと、具体的にこれができる・これが削減できる」という訴求です。数字との相性が良く、BtoB商材に特に効果を発揮します。
文章テンプレート
〇〇を導入することで、△△が□□%削減できます。
〔例〕在庫管理システムの導入で、棚卸し作業時間を平均68%削減しています。
〇〇するだけで、以前は△△時間かかっていた作業が□□分で完了します。
〔例〕フォームに入力するだけで、半日かかっていた見積もり作成が30分で完了します。
② 感情的ベネフィット型
「このサービスを使うと、どんな気持ちになれるか」を伝えます。BtoBでも感情訴求は有効です。意思決定をするのは感情を持つ人間です。「安心」「解放感」「達成感」といった感情ワードを意識して使ってみましょう。
文章テンプレート
もう〇〇に悩む必要はありません。△△できるようになります。
〔例〕もう採用サイトの更新を外注に頼む必要はありません。担当者が直接すぐに更新できます。
〇〇から解放されて、本来やりたかった△△に集中できます。
〔例〕経費処理の煩雑さから解放されて、本来やりたかった営業活動に集中できます。
③ 社会的証明型(最も強力な訴求)
「他の誰かがこれで成功した」という事実が、強力な説得力を持ちます。「うちにも同じことができるかも」という想像をしてもらうことが目的です。固有名詞・数字・ビフォーアフターの3点を入れましょう。
文章テンプレート
【業種】の【会社名/担当者名】様は、導入前は〇〇という課題を抱えていました。
弊社の△△を活用したところ、□□ヶ月で★★という成果を実現されました。
〔例〕「製造業の◯◯製作所様は、見積もり回答が遅いという課題を抱えていました。
弊社システムを導入したところ、3ヶ月で見積もり速度が2.5倍になり、商談成約率が18%から31%に向上しました。」
実績提示の型と「数字の使い方」
実績・お客様の声セクションは、適切な書き方をしないと「宣伝っぽく」見えたり、具体性がなく伝わらなかったりします。読んだ人に「本当のことを言っている」「参考になる」と感じてもらうために、以下の5つの要素を揃えましょう。
1 固有名詞
業種・会社規模・地域など、顧客像をイメージできる情報を入れます。「IT企業にお勤めの方」より「東京都・従業員20名のシステム開発会社様」の方がリアルに伝わります。
2 具体的な数字
「売上○%増」「工数○時間削減」「満足度○点」など、変化を数値で表現します。
3 期間
「導入後◯ヶ月で」のように時間軸を入れると現実感を出すことができます。
4 ビフォーアフター
課題(before)と改善後(after)を対比させると、変化の大きさが伝わります。
5 顔写真・ロゴ
一枚でも写真を入れると信頼度が高まります。
数字を使うときの3つのルール
実績に数字を使う際は、次の3点を心がけましょう。
1 割合と絶対数を両方示す
「満足度93%」だけでなく「回答者157名中146名」のように絶対数を添えます。
2 最大値より平均値を使う
「最大5倍」より「平均2.3倍」の方が誠実です。
3 数字には根拠を添える
「2024年自社調査(n=82)」のような根拠を示す一文を添えると信頼性が高まります。
「お客様の声」の書き方テンプレート
お客様の声 収集・掲載テンプレート
【業種】 【従業員規模】 【役職・担当者名(許可範囲内で)】
▸ 導入前の課題
〇〇という問題があり、毎月△△時間のロスが発生していました。
▸ 導入の決め手
他社と比較して、□□という点が決め手になりました。
▸ 導入後の変化
〇〇ヶ月後には△△が実現し、現在は□□に集中できるようになりました。
(数字を入れると◎:「工数が◯%削減」「売上が□□万円増加」など)
CTA設計のコツ—「行動」を起こさせる最後の一押し
どんなに良いサービスページの内容であっても、最後の行動喚起(CTA)が弱ければ問い合わせには繋がりません。CTAでよくある失敗と改善の方法を見ていきましょう。
3つのNGポイント
1 「お問い合わせはこちら」だけで終わる
何を相談すればいいかわからない場合、訪問者は躊躇します。「どんな相談ができるか」を一言添えましょう。
2 フォームの項目が多すぎる
最初の接点では「名前・メール・相談内容(任意)」の3項目で十分です。
3 CTAが1箇所しかない
ページを最後まで読まずに、途中で「問い合わせしたい」と思う人もいるため、上部・中部・下部の3箇所に設置しましょう。
強いCTAの書き方
CTAボタンのテキストは「動詞+具体的なメリット」の形で書きましょう。
× 「お問い合わせはこちら」 → ✓ 「まずは無料で30分ご相談ください」
× 「資料請求」 → ✓ 「導入事例を含む詳細資料を無料でダウンロード」
× 「お申し込み」 → ✓ 「今すぐ始める(初月は完全無料)」
さらに、CTAボタンの直下に「安心コピー」を1行添えるだけで、クリック率が大きく変わります。
✓ 「登録不要・何度でも無料でご相談いただけます」
✓ 「営業電話は一切しておりません。メールのみでのやり取りも可能です」
✓ 「ご相談から最短24時間以内にご返信します」
業種別・ターゲット別の調整ポイント
ここまで紹介した構成とテンプレートは汎用的に使用することができますが、業種・ターゲットに合わせて微調整するとさらに効果が高まります。
BtoB向けの場合
BtoBでは、意思決定者(経営者・部長)と実務担当者の両方が対象になります。
意思決定者には「ROI(投資対効果)と導入リスクの低さ」を、実務担当者には「使いやすさとサポートの手厚さ」を伝えることを意識しましょう。
また、掲載する事例は自社と業種・規模が近いものを優先して選ぶと、「うちでも使えそう」という想像をしてもらいやすくなります。
BtoC向けの場合
BtoCでは感情的ベネフィットを前面に出しましょう。「憧れ」「安心」「達成感」といった感情ワードが効果的です。
また、テキストだけで説明しようとせず、ビジュアル(写真・図・動画)を積極的に活用しましょう。
価格については「なぜこの価格なのか」の根拠を丁寧に説明することで、価格への納得感が生まれます。
今日からできる3つのアクション
最後に、今すぐ取り組める3つのアクションを紹介します。
1 ギャップを確認する
現在のサービスページを本記事で紹介した7ステップ構成と照らし合わせて、抜けているステップを特定する。
2 コピーを書き直す
「機能訴求」で書かれているコピーを「ベネフィット訴求」に書き直す。
「〇〇が使えます」→「〇〇によって△△できるようになります」というシンプルな変換から始めましょう。
3 お客様の声を集める
数字・ビフォーアフター付きの声を3件収集して掲載する。
サービスページの改善は、広告費ゼロで問い合わせを増やせる、最もコストパフォーマンスの高い施策です。完璧なページ作りを目指すより、まず「今より少しだけ良いページ」に更新することを心掛けましょう。小さな改善の積み重ねが、問い合わせ数の大きな変化に繋がります。







