2022年6月30日
交通・屋外広告OOHとは?屋外広告との違いや種類・掲出の流れを解説
OOH(OUT OF HOME)とは、屋外に設置される広告のことを指します。数ある広告媒体の中で、より自社に適切な広告戦略を取りたいと検討していた中で、OOHの存在を知った方は多いのではないでしょうか。
本記事では、OOHの概要を解説するとともに、OOHの代表例をご紹介します。また、OOHの交通広告を選ぶ際のポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
OOHとは?
では、OOHの概要から解説します。
OOHとは、主に屋外に設置される広告のことであり、交通広告では、よくラッピングカー、デジタルサイネージなどが代表例として挙げられます。OOHと交通広告は同義として捉えられることが多いものの、厳密には、交通広告はOOHの一部です。
OOHのメリットは、明確なターゲットに何度も広告を見せられることにあります。
たとえば、特定の地域にのみ設置する広告看板は、その地域の商圏を獲得したい企業におすすめであり、生活スタイルを提案する広告であれば多くのターゲットを獲得できます。
また、デジタルサイネージなどはSNSとの相性も良いため、少ない広告費で全国的な知名度を獲得できる可能性があることも特徴です。このように、OOHはターゲットと広告を運用する目的を明確にすれば、高い効果を発揮することが期待できます。
OOHと屋外広告の違い
ここからは、OOHと屋外広告の違いを解説します。結論として、OOHと屋外広告は「外に設置されている広告」としての意味は同じですが、使われている業界が異なる傾向にあります。具体的には、広告業界で使われている言葉がOOH、建築業界で使われている言葉が屋外広告となります。それぞれの意味はほぼ同義ですので、同様のものとして捉えても問題ないでしょう。
OOH広告の代表例
ここまで、OOHの概要を解説してきました。ここからは、OOH広告の代表例を5つご紹介します。
- 交通広告
- ラッピングカー
- 街頭ビジョン
- 広告看板
- デジタルサイネージ
それぞれ順番に見ていきましょう。
交通広告
交通広告は、駅広告やバス広告、タクシー広告など、交通に関係する広告媒体のことです。
エリアやターゲットを明確に絞ることが可能であり、OOHを検討している場合は、第一に交通広告を掲出することをおすすめします。
交通広告のメリットは、OOH広告の中でも安価に広告を出稿できることです。
また、同一ユーザーの目に何度も触れるため、潜在的な知名度を獲得しやすく、人の記憶に残りやすいこともメリットとして挙げられます。まずは、OOH広告を始めるのであれば、交通広告を積極的に検討してみてはいかがでしょうか。
ラッピングカー
ラッピングカーは、乗用車と同サイズの車や、大型車にデザインを施すためにフィルムを車体に貼り付けてラッピングする広告のことです。
フィルム貼りが一般的ですが、塗装する場合もあります。PRする範囲を決められるので、一定のエリアに絞って広告したい場合に有用です。
街頭ビジョン
街頭ビジョンは、主に人が多く集まる都市のビルや商業施設に設置されているビジョンのことです。
東京、大阪、名古屋などで多く見かけられます。CM、商品紹介、スポーツ観戦などの様々な用途に活用されており、地域のランドマーク的役割を果たすこともあります。
広告看板
広告看板は、指定のエリアに商品や会社をPRした看板を設置できる広告です。
地域での知名度を獲得したい場合に有用であり、比較的安価に始められるメリットがあります。
しかし、一箇所のみの設置では顧客を獲得することは難しいため、必然的に複数箇所に設置する必要があるでしょう。
デジタルサイネージ
デジタルサイネージは、商業ビルやエレベーター内などに設置されているサイネージになります。
従来のように静止している画像のみの広告ではなく、動画と音声が流れる広告であるため、ユーザーが自然と広告を見てしまうというメリットがあります。
デジタルサイネージは、BtoC、BtoBのどちらの業態でも高い効果を発揮します。
OOHの特徴
ここからは、OOHの特徴を3つご紹介します。
- 繰り返し見てもらえる可能性が高い
- エリアを絞ってターゲティングできる
- 人の記憶に残りやすい
それぞれ順番に見ていきましょう。
繰り返し見てもらえる可能性が高い
OOHは、繰り返し見てもらえる可能性が高いことが特徴です。基本的に、通勤や通学で使う道や公共交通機関は同様であるため、同じ広告を何度も見てもらえます。これにより、自社のイメージを印象づけたり、問い合わせなどの集客に繋げたりできます。
エリアを絞ってターゲティングできる
OOHは、エリアを絞ってターゲティングできることが特徴です。上記でも解説したとおり、エリアを絞ってターゲティングできることで、繰り返し見てもらえることにも繋がります。また、OOHは一度設置すれば一定期間は設置し続けるため、公共交通機関を利用する方はもちろん、近隣住民や車で往来する方の目にも留まります。
人の記憶に残りやすい
OOHは、人の記憶にも残りやすいです。特に、大きなサイズの看板や街頭ビジョンはインパクトが強く、遠くから見ても目立ちやすくなっています。その上で何度も繰り返し見てもらえるため、広告を見るたびに印象が強くなっていくでしょう。
OOHの交通広告を選ぶ際のポイント
ここまで、OOH広告の種類を解説してきましたが、その中でも特に「交通広告」がおすすめです。
交通広告は安価に始められると同時に、特定エリアでの知名度や問い合わせを獲得しやすいためです。ここでは、交通広告を選ぶ際のポイントを解説します。
基本的には車両メディアがおすすめ
交通広告と一口に言っても、タクシー広告やバス広告、空港広告、駅広告など種類は多岐に渡ります。
どの媒体を選定すれば良いのか悩んでいる場合は、基本的に車両メディアをおすすめします。車両メディアとは、電車内に掲示する広告のことです。企業の商品をPRすることもできますし、企業自体のPRやブランディングにも活用できます。
また、車両メディアをおすすめする理由は下記のとおりです。
- 接触時間が長い
- 接触頻度が多い
- 目にするユーザーが多い
それぞれ順番に見ていきましょう。
接触時間が長い
一般的に、通勤や通学などで電車に乗る方の大半は、一駅などの短い時間で乗るよりも、二駅やそれ以上など、比較的長い時間乗る傾向にあります。
そのため、車両メディアは他の広告と比較して顧客との接触時間が長いことがメリットとして挙げられます。接触時間が長いことにより、広告の内容を細部まで確認してもらえる可能性が高まります。
接触頻度が多い
次に、車両メディアは接触頻度が多いことも特徴です。通勤や通学など、同じ人が何度も同じ広告を目にするため、記憶に残りやすいメリットがあります。
目にするユーザーが多い
最後に、車両メディアは目にするユーザー(顧客)が多いです。
特に、特定の駅を利用している顧客をターゲットにしたい場合は、特に車両メディアが有効でしょう。
住んでいるエリアによって生活様式は異なるため、生活様式を反映した商品を広告したり、特定のエリアのユーザーを獲得したりしたい場合は、交通広告の中でも車両メディアを中心に検討することを推奨します。
よりエリアを絞るなら駅メディアを検討
先程、交通広告の中でも接触時間が長く、接触頻度も多い車両メディアがおすすめであることを解説しました。
加えて、そこからさらにエリアを絞って広告を掲示したい場合は、駅メディアを検討してみましょう。
駅メディアとは、特定の駅構内に設置できる広告のことであり、その駅の周辺にオフィスを構えている会社をターゲットにしたり、その会社に関連する商品を販売したりしている場合におすすめです。
また、駅メディアは掲示期間を細かく指定でき、なおかつ費用も安価に始められるメリットがあるため、予算を抑えて自社をPRしたい場合にも有効だと言えます。
OOHの掲出の流れ
実際にOOHを掲出しようと思っても、どのような流れで進めれば良いのか分からない方が多いかもしれません。ここからは、OOHの掲出の流れを簡単にご紹介します。
- OOHを取り扱っている広告代理店に問い合わせる
- OOHの種類を決める
- OOHの枠を押さえる
- デザイン作成・審査
- 納品
それぞれ順番に見ていきましょう。
OOHを扱っている広告代理店に問い合わせる
はじめに、OOHを扱っている広告代理店に問い合わせましょう。広告代理店が代理で広告の掲出を進めてくれるため、自社の負担を減らすこともできますし、一緒に相談しながら種類を決めることも可能です。
OOHの種類を決める
依頼する広告代理店が決まったら、一緒にOOHの種類を決めていきましょう。OOHと一口に言っても、デジタルサイネージや街頭ビジョン、看板など種類が豊富であり、どの種類が自社に最適であるかを見極めなければなりません。その点、広告代理店はOOHのプロであるため、自社の状況に適したOOHの種類を提案してもらえます。
OOHの枠を押さえる
OOHの種類が決まったら、枠を押さえます。枠を押さえる際の注意点は2つ存在します。1つ目は、枠を抑えたらキャンセルができないことです。そのため、枠を押さえる際は慎重に種類などを決めていきましょう。
2つ目は、枠を押さえる際は先着順であり、早いもの勝ちということです。先に取られてしまうと枠を押さえることはできないので、慎重に進めながらも、抑えたい枠がある場合は早めに動くようにしましょう。
デザイン作成・審査
広告枠に対して、適切なデザインの作成を行います。デザインが作成できたら媒体社側に審査を出し、問題なければ広告の掲出が可能となります。なお、媒体社側によって審査基準は異なるので、このあたりも広告代理店と相談しながら進めていきましょう。
納品
ここまできたら、あとは媒体社側に納品して完了です。必要なデータの種類やサイズは媒体社側によって異なるので、事前に入念な確認が必要となります。
まとめ
本記事では、OOHについて解説をしてきました。
OOHとは、主に屋外に設置される広告のことであり、看板や街頭ビジョンなど種類は多岐に渡ります。SNSで拡散されやすいという背景もあるため、インターネットの活用が一般化している現代において、エリアを絞ったユーザーを獲得しやすく、なおかつSNSで幅広いユーザーの知名度を獲得できるメリットがあります。
まずは自社に適切なOOHの交通広告を検討し、よりエリアを絞るのであれば、駅メディアを検討することを推奨します。
株式会社キョウエイアドインターナショナルでは、交通広告を中心に、企業様の広告戦略を支援いたします。リーズナブルな費用で始められ、なおかつ消費者に有益な価値提供ができる支援内容となっておりますので、まずは一度お気軽に無料相談をご活用ください。