2023年3月29日
交通・屋外広告DOOHとは?種類と仕組みやメリット・市場動向を解説
屋外広告をすでに活用している場合や、これから新しく広告を展開しようと考えている場合、DOOHという言葉を聞いたことがあるかもしれません。
DOOHとは「Digital Out of Home」の略語であり、言葉の通り屋外のデジタル広告のことです。
しかし、DOOHの概要やメリットが分からないケースも多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、DOOHの市場動向や種類、仕組みについて解説をします。
また、DOOHを活用するメリットもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
DOOHとは?
はじめに、DOOHの概要から解説します。
DOOHとは「Digital Out of Home」の略語であり、屋外のデジタル広告のことです。
一方で、Dを抜いた言葉であるOOHは「Out of Home」を表しており、屋外広告全般のことを指します。
DOOHの代表例は、駅の構内に設置されているデジタルサイネージや、店舗に設置されている小型スクリーンなどが挙げられます。
また、タッチパネル式の案内板もDOOHの1つであり、非常に幅広く活用されていることが分かるのではないでしょうか。
OOHと異なり、DOOHはデジタルを活用するため、遠隔した場所から広告として掲載する内容を変更できることが特徴です。
これにより、ユーザーデータなどを分析しながら、常に効果の高い広告宣伝活動が行えるようになります。
DOOHの市場動向
DOOHは、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、大きく市場が伸びたと言われています。
たとえば、2020年のDOOHの市場規模は約520億円でしたが、2022年には約700億円、2024年には約970億円まで拡大する見込みです。
これだけ拡大する背景には、やはりDOOHならではの高い効果が見込めたり、ユーザーもDOOHに注目していたりすることが挙げられます。
今後の成長が見込まれる市場であるため、今のうちからDOOHの広告戦略を積極的に検討してみると良いでしょう。
DOOHの種類
DOOHは、大別すると下記2つの種類が存在します。
- ダイナミックDOOH
- プログラマティックDOOH
それぞれ順番に見ていきましょう。
ダイナミックDOOH
ダイナミックDOOHとは、広告の内容をリアルタイムで変更・更新できるDOOHのことです。
ダイナミックDOOHの最大の特徴は周辺情報を活用することであり、状況に応じた広告を配信できます。
たとえば、天候や周りを歩いている人の属性に応じて広告の内容を変更できるメリットがあります。
プログラマティックDOOH
プログラマティックDOOHとは、デジタルサイネージにおける広告配信を、時間帯や場所をキーとして行えるDOOHのことです。
広告の配信者が広告枠を購入し、広告を視聴しているユーザーの属性を分析できることが強みになります。
そのため、広告内容や表示のタイミングの最適化を図りやすいというメリットもあります。
DOOHの仕組み
ここまで、DOOHの概要や種類を解説してきました。ここからは、DOOHの仕組みを3つご紹介します。
- スタンドアロン型
- ネットワーク型
- インタラクティブ型
それぞれ順番に見ていきましょう。
スタンドアロン型
スタンドアロン型とは、比較的小型のデジタルサイネージで活用される仕組みのことです。
インターネットを介さずに広告を流すことができ、SDカードやUSBで繋いだ情報を広告として配信します。
予め、データさえあればすぐに広告を配信できるのがメリットだと言えるでしょう。
一方で、リアルタイムで広告の内容を変更したり、改善したりすることはできないため、常に広告内容を改善したい場合には不向きだと言えます。
ネットワーク型
ネットワーク型とは、インターネットとデジタルサイネージを繫ぎ、リアルタイムで広告を配信する仕組みのことです。
上述したプログラマティックDOOHにはネットワーク型が多く採用されており、リアルタイムで広告を改善できるのがネットワーク型の強みになります。
インタラクティブ型
インタラクティブ型とは、ユーザーが実際に触って操作できる仕組みのことです。
アパレルショップやメガネショップなどで導入されており、ユーザーが実際に触ることができることから、自分で商品を選んだという意識が強くなり、押し売り感をなくすことができます。
DOOHのメリット
DOOHには、下記3つのメリットが挙げられます。
- 中長期的に使うことができる
- シチュエーションに合わせて配信できる
- 個別のユーザーに最適化できる
それぞれ順番に見ていきましょう。
中長期的に使うことができる
DOOHは、中長期にわたり安定的に活用できるであろうというメリットがあります。
実際、現代ではDOOHの需要が非常に高まってきており、本記事を読んでいる方も街中で見かけた経験があるのではないでしょうか。
今後もDOOHが広く活用される可能性があるため、今のうちから広告戦略を練ることで、より大きな成果を上げられる可能性が高まります。
シチュエーションに合わせて配信できる
DOOHは、シチュエーションに合わせて配信できることもメリットです。
予め広告のパターンを決めておけば、特定のシーンではAの広告を、別のシーンではBの広告を表示するという使い分けが可能となります。
個別のユーザーに最適化できる
DOOHは、個別のユーザーに最適化できるメリットもあります。
DOOHでは、IoTやAIを活用して広告を見ている方の属性を分析できます。
これより、広告を見ているユーザーに合わせた個別の広告を配信することが可能です。
DOOHと音声を組み合わせた広告もある
DOOHは、音声を組み合わせることでさらに効果を発揮します。
DOOHは「視覚」に対してのみアプローチできますが、音声を組み合わせることで「聴覚」にもアプローチできます。
また、DOOHと音声の相互のデータを連携させることで、より広告を見ているユーザーに最適化した広告を表示させることが可能です。
DOOHの広告費用
DOOHの広告費用は、どの仕組みを採用するのか、どこで広告を配信するのかなどによって費用が大きく異なります。
1日あたり50,000円程度に収まるケースもあれば、1日あたり10万円以上の費用が必要になるケースも存在します。
詳細な費用を知りたい場合は、DOOHの運用を支援できる代理店に確認するのが最もおすすめです。
まとめ
DOOHとは、デジタル屋外広告のことです。
ダイナミックDOOHとプログラマティックDOOHの2つが存在し、中長期的に使うことができたり、広告の差し替えが容易であること、個別のユーザーに最適化できたりするなどのメリットが挙げられます。
DOOHは今後も伸びることが予想されており、今のうちから取り組むことで大きな成果に繋げられる可能性も高まります。
DOOHの出稿を検討していたり、成果を出したい場合は、株式会社キョウエイアドインターナショナルに一度ご相談ください。