2023年4月11日
その他売れるキャッチコピーの作り方!重要な理由や使える心理学も解説
さまざまな企業が広告やマーケティングにおいて、独自のキャッチコピーを使って知名度の拡大や売上の向上をはかっています。
そこで、自社でも売上を伸ばすためにキャッチコピーを作ろうと考えているものの、なかなか良いキャッチコピーが思いつかないと悩んでいる方は多いかもしれません。
本記事では、キャッチコピーが重要な理由や作り方、売れるキャッチコピーの特徴を解説します。また、キャッチコピーで使える心理学も3つご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
キャッチコピーとは?
キャッチコピーとは、短く分かりやすい言葉で、商品やサービスの魅力を伝える表現手段のことです。
たとえば、家具やインテリアを販売している有名な企業に「ニトリ」がありますが、ニトリのキャッチコピーは「お、ねだん以上」です。ニトリのキャッチコピーは、本記事を読んでいる方の多くが目にしたことがあるのではないでしょうか。
こういった形で、独自のキャッチコピーを作ることができれば、多くのユーザーの記憶に自社の名前やサービスの内容などを残すことができます。これにより、知名度の拡大や売上の増加にも期待できるのです。
キャッチコピーが重要な理由
キャッチコピーが重要な理由は、商品やサービスの画像だけでは、ユーザーは使用している具体的なイメージを持つことができないためです。
そこでキャッチコピーがあれば、商品を使用した際のイメージや、どのような商品であるかを理解しやすくなります。また「あのキャッチコピーは〇〇の会社のもの」という形で、人の記憶にも残りやすい側面もあります。
キャッチコピーの作り方
キャッチコピーは、下記の流れに沿って作っていきましょう。
- ターゲットを明確にする
- ターゲットの悩みを洗い出す
- 自社商品の強みを考える
- 実際にキャッチコピーを考える
それぞれ順番に解説します。
ターゲットを明確にする
はじめに、ターゲットを明確にします。年齢、性別、役職、職業など、属性を1つずつ絞り込んでいきます。ターゲットが明確でなければ、誰に対してキャッチコピーを訴求すれば良いか分からないため、非常に重要な項目です。
ターゲットが考えていること・悩みを洗い出す
次に、洗い出したターゲットの悩みや考えていることを整理しましょう。なぜならキャッチコピーは、ターゲットの悩みを解決できるメリットや、使用した際に生じるベネフィットを想起させる必要があるからです。自社だけで考えても分からない場合は、必要に応じてユーザーアンケートを実施してみましょう。
ターゲットの悩みを解決できる自社商品の強みを考える
次に、洗い出したターゲットの悩みを解決できる、自社商品の強みを決めていきます。たとえば、野菜ジュースで有名なカゴメは「野菜1日これ1本」という形で、野菜ジュース1本で1日分の野菜の栄養素を満たせる強みを表現しています。ターゲットに対して、どのような強みであれば訴求しやすいかを考えてみましょう。
実際に複数個のキャッチコピーを作る
最後に、実際に複数個のキャッチコピーを作っていきます。ここで重要なことは、最初から1つのキャッチコピーに絞る必要はないということです。自社が自信を持って公開したキャッチコピーであったとしても、実際のユーザーの反応は異なるケースも多々あります。こういったケースでもすぐに改善ができるように、事前に複数個のキャッチコピーを考えておくことが大切です。
売れる(刺さる)キャッチコピーの特徴
売れる(刺さる)キャッチコピーには、下記3つの特徴が存在します。
- 商品のベネフィットが伝わる
- 権威性が伝わる
- 数字を具体的に使っている
それぞれ順番に見ていきましょう。
商品のベネフィットが伝わる
売れるキャッチコピーは、商品のベネフィットがしっかりと伝わっていることが特徴です。メリットとベネフィットの違いは、メリットは機能的な価値のこと、ベネフィットは感情的な価値という点が挙げられます。
たとえば、iPhoneのメリットの一つとして、カメラの画質が良いことがあげられますが、ベネフィットは画質の良いカメラで景色を撮影することで、より思い出に残る写真を撮影できることです。つまりベネフィットは、商品を購入した結果として得られる未来のことを指します。
メリットとして商品の強みを記載するだけではなく、ベネフィットも訴求できるキャッチコピーを考えてみましょう。
権威性が伝わる
次に、権威性が伝わるキャッチコピーも売れやすいです。
ユーザーは、商品を購入する前に安全性や信頼性を確認するものですが、それらを担保できるのが権威性になります。たとえば「モンドセレクション◯年連続受賞」や「芸能人の〇〇も使っている」などの権威性は、ユーザーに安心感を与えます。
数字を具体的に使っている
最後に、売れるキャッチコピーは数字を具体的に使っていることも特徴です。たとえば「自宅ですぐにできる簡単料理術」と記載するよりも、「たった3分で完成する料理術」と伝えたほうが、具体的なイメージを抱きやすくなります。
無理に入れる必要はありませんが、数字を入れられる場合はできる限り使うようにしましょう。
キャッチコピーで使える心理学3選
ここからは、キャッチコピーで使える心理学を3つご紹介します。
- バンドワゴン効果
- アンカリング効果
- カクテルパーティー効果
それぞれ順番に解説します。
バンドワゴン効果
バンドワゴン効果とは、周りの多数が支持している商品は、より支持されやすいという心理学です。たとえば「〇〇業界販売実績1位」というキャッチコピーや、「年間〇万本売れています」というキャッチコピーがあれば、それだけ売れている商品として多くのユーザーに買われやすくなります。バンドワゴン効果は今すぐにでも使える心理学なので、ぜひキャッチコピーに応用してみましょう。
アンカリング効果
アンカリング効果とは、最初に見た数字やデータが、次に見る数字やデータの印象に響いてくる心理学のことです。たとえば、最初に「〇〇のバッグは300万円です」と言われたあとに、「〇〇のバッグは3万円です」と言われたら、後者の値段だけを表示するよりも、安く見えるのがアンカリング効果になります。
そのため「売上ランキング1位の化粧品です」などのように、数字やデータを使ってキャッチコピーに落とし込んでみましょう。
カクテルパーティー効果
カクテルパーティー効果とは、雑音やパーティーなど多くの声が飛び交っている中でも、自分に関係のある情報は聞き取りやすい心理学のことです。たとえば、40代の女性をターゲットにした化粧品を販売している場合は、キャッチコピーに「40代女性のために開発した化粧品です」などのように、ターゲットに向けて絞り込みを行います。
カクテルパーティー効果は、メルマガや記事のタイトルに使ってみたり、申込ボタンの周りに、あえて属性を絞り込むような文言を記載したりしてみましょう。
まとめ
本記事では、キャッチコピーの作り方について解説をしてきました。キャッチコピーとは、短く分かりやすい言葉で、商品やサービスの魅力を伝える表現手段のことです。キャッチコピー1つで売上が伸びた事例もあり、LPやWebサイト、広告運用などにおいて非常に重要になります。
売れるキャッチコピーを作るためには、ターゲットを明確にしたり、自社商品の強みを訴求したりすることが大切です。本記事で解説した心理学や、売れるキャッチコピーの特徴を押さえつつ、実際にキャッチコピーを作成してみてはいかがでしょうか。