2026年7月2日
WEBSEO対策はもう古い? AIO時代に効くリスティング広告と検索対策
インターネットで情報を探す方法は、少しずつ変わってきました。少し前までは、検索結果に並んだページの中から気になるものを選び、サイトを開いて内容を確かめる流れが一般的でした。今は、検索結果の一番上にAIがまとめた回答が表示されたり、生成AIに直接質問して情報を集めたりする場面が増えています。
Googleは2024年8月に「AIによる概要(AI Overviews)」を日本でも提供し始め、2025年9月9日には対話型でやりとりできる「AIモード」の日本語提供も順次始めました。検索した人が、サイトを開かないまま回答を得られる場面が、現実に増えてきています。
こうした変化の中で、「SEO対策はもう必要ないのではないか」「リスティング広告にお金をかける意味はあるのか」と感じる方もいるのではないでしょうか。検索結果の見られ方が変われば、企業の情報発信や広告の考え方も見直す必要があります。
ただ、AIO時代になったからといって、SEO対策が不要になるわけではありません。リスティング広告が無駄になるわけでもありません。大切なのは、それぞれの役割を理解し、検索する人の検討段階に合わせて使い分けることです。
ここでは、AIO時代にSEO対策がどれほど必要なのか、リスティング広告に費用をかける意味はあるのか、そして検索から問い合わせにつなげるための考え方について説明します。
目次
今、検索で何が変わっているのか
まず押さえておきたいのは、検索の入り口そのものが変わってきているという事実です。なぜ今あらためてSEOとリスティング広告を見直すのかを整理します。
AIによる概要とAIモードが検索の標準になった

GoogleのAIによる概要は、検索した言葉に対してAIが回答を自動で生成し、検索結果の一番上に表示する機能です。回答の中には参照元へのリンクも示されるため、AIにまとめられたうえで、根拠となったサイトへ移動してもらえる可能性も残されています。一方で、回答だけで満足してサイトを開かない人がいることも事実です。
2025年9月から日本語で提供が始まったAIモードは、これをさらに進めたものです。Googleの説明によれば、AIモードは複数回に分けて調べる必要があったような長く複雑な質問に、一度の検索で答えることをねらった機能です。実際、初期の利用者は従来の検索の2倍から3倍の長さの質問をしていたと報告されています。検索する人が、より具体的で込み入った相談を、検索窓に文章で打ち込むようになってきているということです。
このような変化は、企業のサイトにとって悪い話ばかりではありません。質問が具体的になるほど、それに正面から答えているページは見つけてもらいやすくなります。問われているのは、検索エンジン向けの小手先の調整ではなく、検索する人の疑問にきちんと答えられているかどうかです。
検索する人の行動の流れは大きくは変わっていない
検索の入り口が変わっても、検索する人の行動が一段階で完結するわけではありません。多くの人は、まず情報を集め、いくつかの選択肢を比べ、最後に相談先を決めます。この流れ自体は、AIによる概要が出てきても大きく変わっていません。
だからこそ、すぐに依頼先を探している人への接点と、これから情報を集める人への接点を、分けて考える必要があります。前者に向いているのがリスティング広告です。検索した言葉に合わせて広告を出せるため、すでに課題を感じて依頼先を探している人に、短期間で届けやすくなります。後者に向いているのがSEOやAIO対策です。情報収集の段階で見つけてもらい、信頼できる会社として覚えてもらうための土台になります。
つまり、どちらか一方を選べばよいという話ではありません。広告で短期的な接点を作りながら、SEOやAIO対策で中長期の情報資産を整える。この両輪で考えることが、検索の形が変わった今でも基本になります。
リスティング広告で確認するべきこと
リスティング広告で大切なのは、広告を出すこと自体を目的にしないことです。費用をかける意味があるのかという問いに、確認すべきポイントから答えていきます。
広告は検索結果の目立つ位置に表示できます。そのため、短期間でアクセスを集めたいときや、特定のサービスを早く知ってもらいたいときには有効です。しかし、広告費をかけても、キーワードの選び方やリンク先ページの内容が合っていなければ、問い合わせにはつながりにくくなります。検索した言葉と広告文、そしてクリックしたあとに表示されるページの内容がそろっているか。問い合わせまでの導線がわかりやすいか。この基本を確認するだけでも、広告の成果は変わります。
問い合わせにつながるキーワードを選ぶ

リスティング広告では、どのキーワードに広告を出すかが重要です。検索数が多い言葉を選べばよいとは限りません。検索数が多くても、情報収集の意味合いが強いキーワードでは、クリックは増えても問い合わせにつながりにくい場合があります。
たとえば、「SEOとは」「リスティング広告とは」のような言葉は、基本を調べている人が多いと考えられます。こうした検索に広告を出すこともできますが、すぐに相談や依頼につながるとは限りません。一方で、「SEO対策 相談」「リスティング広告 運用代行」「Web広告 代理店」のような言葉は、依頼先を探している段階に近いと考えられます。広告費を効率よく使うには、検索する人の温度感を見ながら、問い合わせに近いキーワードを優先することが大切です。
もちろん、業種や商材によって有効なキーワードは異なります。最初から正解を決めつけるのではなく、いくつかのキーワードで配信し、クリック率や問い合わせ数を見ながら調整していく必要があります。広告で反応があったキーワードは、SEOやAIO対策にも活かせます。実際に検索され、クリックや問い合わせにつながった言葉は、利用者の関心がそのまま表れている言葉だからです。
広告文とリンク先ページの内容をそろえる
リスティング広告では、広告文とリンク先ページの内容がずれていると、成果が出にくくなります。広告文で「SEO対策の相談はこちら」と書いているのに、リンク先が会社概要ページだけでは、検索した人は必要な情報を見つけにくくなります。反対に、広告文で伝えた内容とリンク先ページの内容がそろっていれば、クリックした人は迷わず読み進められます。
リンク先ページでは、検索した人が知りたいことを先回りして説明することが大切です。どのような課題に対応できるのか。どのような流れで相談できるのか。費用はどう考えればよいのか。問い合わせの前に何を準備すればよいのか。こうした情報があると、広告から訪れた人が次の行動を取りやすくなります。
また、問い合わせボタンや資料請求の導線も確認しておきたいところです。せっかくページを読んでも、どこから相談すればよいのかわかりにくいと、離脱につながります。広告をクリックした人が、自然に問い合わせへ進めるページになっているかを見直すことが大切です。リスティング広告は、費用をかければ自動で成果が出る施策ではありません。検索する人の意図に合わせて三つの要素を整えることで、はじめて問い合わせにつながりやすくなります。
SEO・AIO対策で整えるべきページの作り方
SEOやAIO対策で大切なのは、特別な文章を作ることではなく、検索する人の疑問にわかりやすく答えるページを用意することです。具体的に何を整えればよいのかを見ていきます。
検索する人は、何かしらの疑問や課題を持っています。費用を知りたい人もいれば、メリットとデメリットを比べたい人もいます。依頼先を選ぶ前に、失敗しないための注意点を調べている人もいます。Googleは公式のSEOスターターガイドで、ユーザーを第一に考え、わかりやすく自然な言葉で書かれた、役立つコンテンツを作ることを基本にすえています。こうした疑問に正面から答えるページは、検索でも評価されやすく、AIにも内容を理解されやすくなります。反対に、一般的な説明だけで終わっているページは、他のサイトとの差が出にくくなります。
検索する人の疑問を見出しにする

SEOやAIO対策を意識するなら、見出しの作り方が大切です。見出しはページ全体の内容を整理する役割を持ちます。検索する人にとっても、検索エンジンやAIにとっても、何について書かれたページなのかを理解する手がかりになります。
たとえば「SEO対策とは」という見出しだけでは、少し広すぎます。実務で使うページにするなら、「SEO対策は今も必要なのか」「SEOとリスティング広告はどう使い分けるか」のように、読者の疑問に近い形にすると読みやすくなります。先ほど触れたAIモードのように、検索する人が文章で長く質問する場面が増えていることを考えると、質問に答える形の見出しはこれまで以上に有効です。
ただし、見出しを質問の形にすればよいわけではありません。見出しの下に、きちんと答えが書かれている必要があります。読者が知りたいことに対して、遠回りせず具体的に答えることが大切です。
自社で答えられる一次情報を入れる
SEOやAIO対策で差が出るのは、自社でしか書けない情報です。インターネット上にある一般的な説明をまとめるだけでは、読者にとっても、検索エンジンやAIにとっても、強い情報にはなりにくくなります。
Googleの検索品質評価ガイドラインでは、コンテンツの品質を判断するうえで、経験、専門性、権威性、信頼性をまとめたE-E-A-Tという考え方が示されています。中でも信頼性が重視され、信頼性を高める具体策として、信頼できる一次情報を参照することが挙げられています。広告会社であれば、実際によく相談される内容があります。予算はどれくらい必要なのか。どの媒体を選べばよいのか。どの地域で展開すればよいのか。交通広告とWeb広告をどう組み合わせればよいのか。こうした相談の中には、記事に活かせるヒントが多くあります。
特定の企業名や案件名を出せない場合でも、「このような目的では、このような考え方で媒体を選ぶことが多い」という形に整理すれば、読者にとって役立つ情報になります。どこにでもある説明よりも、具体的で信頼できる情報の価値が高まっているのが、AIO時代の特徴です。自社の経験にもとづく情報をページに残しておくことで、検索結果でも、AIによる情報整理の中でも、参照されやすい土台を作れます。
まとめ
AIによる概要やAIモードが広がっても、SEO対策が不要になるわけではありません。検索する人がいる限り、企業の情報を見つけてもらい、理解してもらうためのページづくりは必要です。むしろ質問が具体的になるほど、それに正面から答えているページの価値は高まっています。リスティング広告は、すでに比較検討している人に届く施策として有効です。SEOやAIO対策は、情報収集中の人に見つけてもらい、信頼を積み重ねるために役立ちます。
大切なのは、どちらか一方だけに偏らないことです。広告で見えた需要を記事やページに反映し、記事で見えた関心を広告やランディングページに戻す。この流れを作ることで、検索から問い合わせまでの導線を少しずつ強くできます。検索する人の疑問に丁寧に答え、自社の経験や知見をページに残していく。そうした積み重ねが、AIO時代の検索対策では重要になります。
リスティング広告やSEO対策、AIOを意識したコンテンツづくりは、業種や商材、地域、予算によって進め方が変わります。どのキーワードで広告を出すべきか、どのページを整えるべきか、広告とSEOをどう組み合わせるべきかは、自社だけでは判断しにくい場合もあります。検索からの集客を見直したい方、リスティング広告とSEO・AIO対策を組み合わせて問い合わせにつなげたい方は、お気軽にご相談ください。






