2026年8月27日

交通・屋外広告

街を走るバスが広告になる 側面・後部・ラッピング広告の特徴と選び方

 

街を走るバスの側面や後部に、大きな広告が掲出されているのを見かけることがあります。車体の一部を使った広告もあれば、バス全体を包むようなラッピング広告もあり、街の中で目を引く存在になっています。

バス車外広告は、停留所でバスを待つ人だけでなく、歩行者や自転車の利用者、後続車の運転者、沿道の店舗や住宅にいる人にも情報を届けられる媒体です。決まった場所に設置される看板とは異なり、バスが街の中を移動しながら広告を見せていく点に特徴があります。

ただし、側面広告と後部広告では、見られる方向や相手が異なります。歩道側から見られやすい広告もあれば、後続車から繰り返し見られる広告もあります。また、車体の広い範囲を使えるラッピング広告であっても、走行中に細かな情報まで読んでもらえるとは限りません。短い時間でも内容が伝わる見せ方が必要です。
広告を出すときは、媒体の大きさや料金だけでなく、どの地域を走るのか、誰に見てもらいたいのか、何を覚えてもらいたいのかを考えることが大切です。

ここでは、バス車外広告の主な種類と特徴、広告が届きやすい相手、向いている業種や媒体の選び方について説明します。

 

バス車外広告にはどのような種類がある?

バス車外広告には、車体の側面や後部を使う広告と、車体の広い範囲を覆うラッピング広告があります。掲出する場所によって、広告を見る人や見られる場面が異なるため、それぞれの特徴を知ったうえで選ぶことが大切です。

バス側面広告とバス後部広告

バス側面広告は、車体の側面に広告物を掲出する媒体です。歩道を歩く人やバス停で待つ人、交差点や駅前でバスを横から見る人などに情報を届けられます。
車体の側面は比較的大きな広告面を確保しやすく、写真やイラスト、商品名、企業名などを組み合わせた表現ができます。店舗の開店案内や商品・サービスの紹介、企業の認知向上など、さまざまな目的に利用されています。

ただし、広告面が大きいからといって多くの情報を詰め込むと、何の広告か分かりにくくなります。大きな写真や短いコピーで、企業名や商品名を一目で確認できる構成が必要です。
また、バスの側面は、見る方向によって接触しやすい相手が変わります。歩道側に向く面は、歩行者やバス停で待つ人から見られやすく、車道側に向く面は、対向車や道路を利用する人から見られることがあります。実際の販売方法や車両の運用はバス事業者によって異なるため、どちらの面に掲出されるのかを確認しておくことも大切です。

バス後部広告は、車体の後ろ側に設けられた広告枠を使う媒体です。バスの後ろを走る自動車や自転車の利用者、停車中のバスの後方を通る歩行者などに見られます。
信号待ちや渋滞などでバスが停車しているときには、後続車から一定時間見られる場合があります。側面広告とは異なり、同じ方向に進む人の視界に入りやすいことが特徴です。
一方で、広告を見る人が運転中であることも多いため、細かな文章を読ませる広告には向いていません。会社名や店舗名、短いメッセージ、検索しやすい名称など、少ない情報で内容を伝える必要があります。

バス後部窓広告とラッピング広告

バス後部窓広告は、車体後方の窓部分を使う広告です。バス後部広告と同じように、後続車の運転者や同乗者から見られやすい位置にあります。
窓の面積を使えるため、車体下部の広告枠とは異なる大きさや形で広告を見せられます。後部広告と組み合わせることで、車体後方を広く使った展開ができる場合もあります。
ただし、窓は車内から外を見るためにも使われるため、使用できる素材や広告の濃さ、掲出できる範囲に決まりがあり、車両ごとに仕様を事前に確認する必要があります。

パートラッピング広告は、車体の一部を広く使って広告を掲出する媒体です。一般的な側面広告や後部広告よりも表現できる範囲が広く、車体の形を生かしたデザインをつくれます。
商品やサービスのイメージを大きく見せたい場合や、企業のブランドカラーを使って印象を残したい場合などに活用できます。フルラッピング広告より使用する面積を抑えながら、通常の広告枠よりも目立つ見せ方ができる点が特徴です。

フルラッピング広告は、バス車体の広い範囲を広告デザインで覆う媒体です。走行するバスそのものが一つの広告物となり、駅前や繁華街、住宅地などを移動しながら企業名や商品名を伝えます。
車体全体を使った大きな表現ができるため、新商品の発売や施設の開業、企業の認知向上など、広く印象を残したい広告に向いています。街の中でも存在感があり、写真や動画に撮影されることも考えられます。
ただし、窓やドア、車両番号、灯火類など広告を掲出できない部分があり、車両の形状や扉の位置を考えずにデザインすると、文字や写真が分断されることもあります。
ラッピング広告は、車体に合わせたデザイン調整や専用シートの出力、施工、撤去が必要なため、広告料金に加えて制作費や施工費まで含めて検討します。

側面広告は歩行者や沿道の人、後部広告・後部窓広告は後続車の利用者、ラッピング広告は街の中にいる幅広い人に、それぞれ見てもらいたい場合に使いやすい媒体です。

 

バス車外広告は誰に届く?

バス車外広告は、バスに乗っている人ではなく、街の中でバスを目にする人に向けた広告です。歩行者やバス停で待つ人、沿道の店舗や住宅にいる人、自動車や自転車で移動する人など、さまざまな相手との接点をつくれます。
ただし、側面広告と後部広告では、見られやすい相手や場面が異なります。広告を出す地域だけでなく、どこを走るバスの、どの部分を使うのかまで考える必要があります。

歩行者や沿道の人に届ける

バス側面広告やラッピング広告は、歩道を歩く人やバス停で待つ人、駅前や交差点にいる人から見られやすい媒体です。バスが停留所に停車したときや、信号待ちをしているときには、歩行者の視界に一定時間入ることもあります。
駅と住宅地を結ぶ路線であれば、通勤や通学で駅を利用する人、買い物や通院で地域内を移動する人などに広告を届けられます。商業施設の近くを走る路線では買い物客、学校や大学の近くでは学生や教職員、病院の近くでは患者や付き添いの家族などとの接点も考えられます。

バス車内広告と違い、広告を見る人が必ずしもその路線の利用者とは限りません。バスに乗らない人でも、通勤や買い物の途中で同じバスを繰り返し見かけることがあります。沿線に住む人や働く人へ、企業名や店舗名を知ってもらう広告として活用できます。

フルラッピング広告やパートラッピング広告は広告面が大きく、遠くからでも存在に気づいてもらいやすい媒体です。企業のイメージカラーや商品写真、キャラクターなどを大きく見せることで、街の中で印象を残しやすくなります。
走行中に見られる時間は短いため、商品やサービスの特徴をいくつも並べるよりも、企業名や商品名など覚えてほしい言葉を絞ることが大切です。

同じ営業所の車両でも、駅前や商店街、住宅地、幹線道路など、走行する場所はさまざまです。どの地域で、どのような場面で見られるのかを確認したうえで媒体を選ぶことが大切です。

自動車や自転車の利用者に届ける

バス後部広告やバス後部窓広告は、バスの後ろを走る自動車や自転車の利用者に見られやすい媒体です。バスと同じ方向に進む人の視界に入り、信号待ちや渋滞の際には、広告が一定時間見られることもあります。
自動車で移動する人との接点をつくりやすいため、駐車場を利用する店舗や施設との相性を考えやすい媒体です。
幹線道路や工業地域を走るバスであれば、通勤や配送などで道路を利用する人に企業名を知ってもらう方法にもなります。

ただし、広告を見る相手は運転中であることが多く、細かな文章までは読み取れません。企業名や店舗名を大きく表示し、後から検索してもらいやすい言葉を添えるなど、一目で伝わるデザインが必要です。
バス後部広告は一定時間見られる可能性がありますが、車線変更や右左折でバスが視界から外れることもあるため、信号待ちを前提に情報を詰め込まず、走行中でも意味が分かる見せ方を考えることが大切です。

自転車の利用者も広告を見る時間は限られ、交通量の多い道路では安全確認が優先されるため、視認性を高めつつ、運転の妨げになるような刺激の強い表現は避ける必要があります。
広告を出す地域だけでなく、どの営業所の車両が、どの道路を走るのかまで確認したうえで媒体を選ぶことが大切です。

 

どのような業種や広告に向いている?

バス車外広告は、街の中を移動しながら多くの人の目に触れる媒体です。細かな情報をじっくり読んでもらう広告よりも、企業名や店舗名、商品名などを広く知ってもらう広告に向いています。
ただし、目立つ媒体だからといって、どの業種にも合うわけではありません。バスが走る地域と店舗や施設の商圏が重なっているか、広告を見てほしい人がその地域を移動しているかを考える必要があります。

地域の店舗やサービスを知らせる広告

バス車外広告と相性を考えやすいのは、利用できる地域や商圏がある程度決まっている業種です。

スーパーマーケットや飲食店、商業施設、美容室、スポーツ施設などでは、店舗の近くを走るバスに広告を掲出することで、地域に住む人や働く人に店名を知ってもらうきっかけになります。
新店舗の開店や改装、期間限定のキャンペーン、季節の催事など、地域内で広く知らせたい情報にも使えます。ただし、走行中の広告では細かな条件まで伝えにくいため、広告の内容を一つに絞ることが大切です。

不動産会社や住宅会社、住宅展示場、リフォーム会社なども、バス車外広告を活用しやすい業種です。物件や施工エリアとバスの走行地域が重なっていれば、その地域で住まいを探している人や、住宅について考えている人との接点をつくれます。
自動車販売店や整備工場、カー用品店、レジャー施設など、自動車で利用することの多い業種は、バス後部広告との相性を考えやすくなります。後続車の運転者に向けて、店舗名や施設名、短いメッセージを伝えられるためです。

クリニックや歯科医院、介護施設、学校、学習塾なども地域との結び付きが強い業種ですが、詳しい診療内容や教育内容を説明するよりも、施設名や所在地を分かりやすく伝える見せ方が向いています。特に医療や健康に関する広告では、関係する法令や業界のガイドラインに沿った表現も欠かせません。
また、店舗の近くをバスが走っていても、実際の来店動線と合っているとは限りません。停留所や道路から店舗へ向かいやすいか、自動車で利用する人が多いのか、徒歩で来店する人が多いのかによっても、適した媒体は変わります。

企業認知や採用広告にも活用する

バス車外広告は、店舗への来店を促す広告だけでなく、企業の名前や事業内容を知ってもらう広告にも使えます。
地域で長く営業していても、一般の人には何をしている会社なのか知られていないことがあります。製造業や建設業、物流業、法人向けサービスなど、普段は消費者との接点が少ない企業でも、街を走るバスに広告を掲出することで、地域の中で社名を見てもらえます。

フルラッピング広告やパートラッピング広告は、企業のロゴやイメージカラーを大きく見せやすいため、企業認知を高めたい広告に向いています。新しい会社やサービスの開始、社名変更、周年など、企業の節目を知らせる広告にも活用できます。
ただし、車体を大きく使えば、事業内容まで詳しく伝えられるわけではありません。社名だけで終わらせず、何をしている会社なのかを短い言葉で補うと、見た人が理解しやすくなります。

採用広告では、介護、医療、小売、飲食、物流、製造、建設など、勤務地の近くから人材を採用したい企業に向いています。通勤や買い物で地域を移動する人に募集の存在を知らせられ、すぐに転職を考えていない人にも将来の応募につながる認知づくりとして使えます。
一方で、給与や勤務時間、福利厚生などを細かく載せても、走行中には読み切れません。「地域で働く」「未経験者募集」「新拠点スタッフ募集」など、最初に伝えたい内容を絞り、採用サイトや検索につなげる設計が必要です。

バス車外広告は、業種名だけで向き不向きを判断するのではなく、商圏と走行エリアが合っているか、見てほしい人がどこを移動しているかを整理して選ぶことが大切です。

 

まとめ

バス車外広告には、側面広告、後部広告、後部窓広告、パートラッピング広告、フルラッピング広告があります。掲出される位置や面積によって、見られやすい相手や場面が異なります。側面広告は歩道側と車道側で見る人が変わり、後部広告や後部窓広告は後続車の運転者に、ラッピング広告は街の中にいる幅広い人に届きやすい媒体です。

広告面が大きくても、走行中に読んでもらえる情報量は限られます。会社名や店舗名、覚えてほしい言葉を絞り、一目で内容が伝わるデザインにすることが大切です。あわせて、車両がどの地域を走るのか、歩道側と車道側のどちらから見られやすいのかも確認する必要があります。
スーパーマーケットや飲食店、不動産会社、自動車販売店など、商圏と走行エリアが重なる業種で活用しやすく、企業の認知向上や採用広告にも使われています。

店舗の商圏を走るバスが分からない、側面と後部のどちらが向いているか判断できないといった場合は、キョウエイアドインターナショナルにご相談ください。走行エリアや広告の目的に合わせて、媒体選びからデザイン、制作、掲出までご提案します。

 

 

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