2026年7月27日

交通・屋外広告

香川県の広告戦略 交通・商圏・地域性から考える媒体選び

 

香川県は、日本で最も面積の小さい県でありながら、地域ごとに違う表情を持っています。県都の高松市を中心に都市機能が集まるエリアもあれば、丸亀市や琴平町のように観光と日常生活が重なるエリア、観音寺市や三豊市のように農業と郊外型の商圏が広がるエリアもあります。さらに、小豆島をはじめとする島しょ部では、港やフェリー、島内バスといった、本土側とは違う移動の流れが見られます。

広告を考えるうえでは、香川県全体を一つの商圏として見るだけでは十分ではありません。高松市周辺では鉄道やバスを使った交通広告が考えやすい一方で、車移動が中心の地域や島しょ部では、スマホ広告や地域メディア、新聞、テレビ・ラジオなどを組み合わせたほうが合う場合もあります。
同じ県内でも、誰に届けたいのか、日常の移動に合わせるのか観光の動きに合わせるのかによって、選ぶべき媒体は変わってきます。

ここでは、香川県を四つの地域に分けながら、それぞれの交通事情と商圏に合った広告展開の考え方について説明します。

 

高松文化圏が広がる高松・東讃地域

香川県の東部は、県都である高松市を中心に都市機能が集まるエリアです。高松市を核とした高松文化圏は、日常の暮らしから経済活動まで、香川県全体に大きな影響を与えています。この地域でどう接点をつくるかは、香川県の広告を考えるうえで出発点になります。

都市機能と交通が集まる支店経済の街

高松市には、行政、商業、業務、教育、医療などの機能が集まり、通勤や通学、買い物、仕事で多くの人が日々行き交います。高松市を中心とする高松都市圏は、人口でみると四国で最も大きな都市圏を形づくっており、県外との結びつきも強いエリアです。

交通面では、JR高松駅を起点に県内外へ移動しやすく、高松琴平電気鉄道、通称ことでんが市内から各方面へ路線を延ばしています。ことでんには、高松築港から琴電琴平へ向かう琴平線、瓦町から長尾へ向かう長尾線、瓦町から琴電志度へ向かう志度線の三つの路線があり、日常の通勤・通学や買い物の足として使われています。

さらに、ことでんバスが市街地や周辺地域を結び、鉄道だけでは届きにくい生活動線を補っています。鉄道とバスが重なり合うことで、高松市周辺は県内でも人の流れが集中しやすい場所になっています。

交通広告を軸にした接点づくり

この地域で広告を展開する場合は、交通広告や屋外広告との相性がよいと考えられます。駅や電車、バス、中心市街地、商業施設の周辺などに広告を出すことで、通勤・通学者、買い物客、ビジネス層、学生などに繰り返し接触しやすくなります。毎日同じ路線を使う人に対しては、一度見て終わる広告ではなく、何度も目に入ることで少しずつ認知を積み上げる使い方が考えられます。

企業の認知拡大や採用広告、学校・病院・商業施設の案内、地域サービスの告知などは、人が集まりやすい高松市周辺を起点に考えやすい分野です。香川県全体へ認知を広げたい場合でも、まずは高松市周辺で接点をつくることが、広告展開の一つの軸になります。ただし、東部だからといってどこでも同じように交通広告が効くわけではありません。

高松市の中心部やことでん沿線では公共交通との接点をつくりやすい一方で、郊外部では車移動の比重が高くなります。鉄道やバスだけに頼るのではなく、商業施設やロードサイド、スマホ広告のエリア配信なども組み合わせて考える必要があります。

 

観光と農業が交わる中讃・西讃地域

香川県の中央から西側にかけては、JRが県内移動の大きな軸になります。高松方面から坂出、丸亀、多度津、観音寺へつながる鉄道の動線があり、通勤・通学や広域移動の接点をつくりやすい地域です。一方で、日常の買い物や通院、郊外の移動では車の利用も多く、鉄道広告だけで地域全体を捉えることはできません。中讃と西讃では、鉄道沿線と車移動の両方を見ながら広告の出し方を考える必要があります。

観光と生活が重なる中讃地域

中讃地域は、丸亀市を中心に、坂出市、善通寺市、宇多津町、琴平町、多度津町、まんのう町などを含むエリアです。県内でも比較的人口や都市機能が集まりやすく、日常生活の商圏と観光地としての性格が重なっている点が特徴です。

丸亀市には丸亀城があり、琴平町には金刀比羅宮、まんのう町方面にはレオマリゾートがあります。香川県のイメージと結びつく讃岐うどんの店が数多く集まるのも、この地域です。県内外から人を集める観光資源が点在する一方で、地元の消費者が日常的に使う店舗や学校、病院、職場の動きもあります。
交通面では、JRが高松方面と県西部を結ぶ骨格になり、ことでん琴平線も高松市内から琴平方面へ延びているため、通勤・通学と観光移動の両方で接点をつくりやすいエリアといえます。

この地域で広告を展開する場合は、目的によって媒体を分けて考えることが大切です。
地元向けの店舗告知や採用広告であれば、駅や電車、バス、商業施設、生活道路沿いの屋外広告などが候補になります。通勤や通学で繰り返し目にする場所に広告を置くことで、地域のなかで認知を積み上げやすくなります。
観光客に向けた広告であれば、駅周辺や観光地へ向かう動線、宿泊施設、観光施設の周辺を意識する必要があります。丸亀城や金刀比羅宮のように目的地がはっきりしている場所では、移動の前、移動中、到着後のどこで接点をつくるかによって広告の役割が変わります。鉄道沿線だけを見ていると郊外の商業施設やロードサイド店舗の動きが抜け落ちることがあるため、広域から集客したい場合は、スマホ広告のエリア配信や地域紙、折込なども組み合わせると、鉄道利用者以外にも接点を広げられます。

車移動が前提の西讃地域

西讃地域は、観音寺市や三豊市を中心とした香川県西部のエリアです。三豊平野を中心に農業が盛んな地域として知られ、野菜や果樹などの産業と暮らしが結びついています。近年は大型の商業施設や幹線道路沿いの店舗も増え、買い物や通勤、日常生活の動きは車移動を前提に考える場面が多くなります。
観音寺駅や詫間駅などを中心にJRの接点もありますが、高松市周辺や中讃地域と比べると、鉄道やバスだけで日常の動きを捉えるのは難しい場面があります。そのため、公共交通の接点に加えて、車で移動する人がどこで情報に触れるかを見ることが大切です。

西讃地域では、ロードサイドの屋外広告、商業施設周辺の広告、地域に密着した紙媒体や折込、スマホ広告のエリア配信などが候補になります。幹線道路を車で移動する時間が長い地域では、運転中に耳から届くラジオも接点の一つになります。目で見る広告が届きにくい移動中に、音声で情報を伝えられる点が特徴です。

観音寺市には寛永通宝の砂絵で知られる琴弾公園があり、三豊市には父母ヶ浜(日本のウユニ塩湖といわれている)があるなど、観光地として知られる場所もあります。観光客に向ける場合は、どのルートで訪れ、どこで滞在し、どこで食事や買い物をするのかを整理すると接点をつくりやすくなります。
一方で、地域の店舗や医療機関、採用、住宅関連、学習塾などの広告では、日常生活に近い接点が重要です。同じ道を繰り返し通る人が多い地域だからこそ、屋外広告や商業施設周辺の広告は認知を積み上げる手段になり、そこにスマホ広告のエリア配信を組み合わせれば、実際の行動範囲に合わせた告知もしやすくなります。

 

港と島内移動で考える小豆地域

小豆地域は、小豆島を中心とした島しょ部です。高松や岡山方面とフェリーで結ばれており、港が人の出入りの起点になります。本土側のように鉄道や幹線道路を中心に考えるのではなく、港、フェリー、島内バス、観光地、宿泊施設を一つの流れとして見ることが大切です。小豆島には、オリーブや醤油、佃煮、手延べ素麺といった地域資源に加え、寒霞渓やエンジェルロードなどの観光地もあり、島内の消費者と観光客の両方を意識する必要があります。

島内に絞る交通広告

島内に絞って広告を考える場合は、小豆島オリーブバスが有力な地域交通の一つになります。土庄港を起点に島内の各港や観光地を結ぶ路線バスで、運賃は大人片道で上限五百円に抑えられ、全線が乗り放題になる一日乗車券も用意されています。島内の消費者に向けた告知としても、観光客が移動中に触れる広告としても活用しやすい媒体です。港や観光施設、宿泊施設と組み合わせれば、観光の導線に沿った広告展開も考えられます。

地元向けの広告なのか観光客向けの広告なのかによって、適した媒体や場所は変わります。
地域の店舗や生活サービスを伝えたいのであれば、島内の消費者が日常的に使うバスや港、店舗周辺が接点になります。観光客に向けるのであれば、フェリーの発着する港や、寒霞渓やエンジェルロードといった観光地へ向かう動線を意識すると、移動の流れに沿って情報を届けやすくなります。

広域で捉えるときの媒体の組み合わせ

一方で、小豆地域全体を広く捉える場合は、交通広告だけで十分に届くとは限りません。島しょ部では移動手段が限られるため、広告の接点も本土側とは異なります。スマホ広告のエリア配信、地域メディア、観光パンフレット、新聞、ラジオ、フェリー関連の広告など、複数の接点を組み合わせるほうが現実的です。

テレビやラジオは香川県内や周辺へ広く届けられる一方で、小豆島だけに絞って届ける使い方には向きません。短期間で広く知ってもらいたいときには力を発揮しますが、エリアを限定したい場合は、スマホ広告や地域に密着した媒体のほうが調整しやすくなります。
島内の消費者に向けるのか、観光客に向けるのか、県外からの来訪者に向けるのかを整理したうえで、媒体を選ぶことが大切です。

まとめ

香川県で広告を考えるときは、県全体を一つの商圏として見るのではなく、地域ごとの交通事情と生活圏を分けて整理することが出発点になります。
高松文化圏が広がる高松・東讃地域では、JR、ことでん、ことでんバスを使った交通広告が考えやすく、人が集まる場所に接点をつくりやすい特徴があります。
中讃地域では丸亀や琴平を中心に日常生活と観光の動きが重なるため、交通広告に観光地周辺やロードサイドの動きを重ねて見る必要があります。西讃地域では車移動の比重が高くなるため、屋外広告やスマホ広告、運転中に届くラジオ、その他地域メディアを組み合わせる考え方が重要です。
小豆地域では、港やフェリー、島内バス、観光施設という本土とは違う流れを押さえつつ、島内の消費者向けか観光客向けかによって広告の置き方を変えることになります。

香川県は面積こそ小さい県ですが、広告の届き方は地域によって同じではありません。どの地域の誰に届けたいのか、その人はどこを移動し、どこで情報に触れるのかを整理することが、香川県での媒体選びの基本になります。

香川県での広告展開をご検討の際は、交通広告、屋外広告、スマホ広告、地域メディアなど、目的とエリアに合わせた媒体選定から、ぜひお気軽にご相談ください。

 

運営者情報

運営者
株式会社キョウエイアドインターナショナル
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