2026年7月23日
マーケティング教えて広告3「媒体を選ぶ」 目的に合う広告の考え方
広告の目的が見えてくると、次に考えやすくなるのが媒体選びです。
交通広告、WEB広告、SNS広告、屋外広告、商業施設の広告、テレビやラジオなど、広告媒体にはさまざまな種類があります。選択肢が多いことは便利ですが、初めて検討する場合は「結局どれを選べばよいのか」と迷いやすい部分でもあります。
媒体選びで大切なのは、人気がある広告や目立つ広告を選ぶことではありません。誰に届けたいのか、どの地域で知ってもらいたいのか、広告を見た人にどのような行動をしてほしいのかによって、合う媒体は変わります。
たとえば、地域で名前を覚えてもらいたい場合と、すぐに問い合わせにつなげたい場合では、広告の役割が違います。通勤や通学の途中で見てもらう広告が合うこともあれば、スマートフォンで検索した人に届ける広告が合うこともあります。
ここでは、目的に合わせて広告媒体をどう考えればよいのか、交通広告やWEB広告、SNS広告、屋外広告などの基本的な使い分けを説明します。
広告媒体は目的から考える
広告媒体を選ぶときは、まず「何を使うか」ではなく、「何のために使うか」を考えることが大切です。
交通広告、WEB広告、SNS広告、屋外広告など、それぞれの媒体には特徴があります。ただし、どれかひとつが必ず正解というわけではありません。広告の目的、届けたい相手、出したい地域、伝えたい内容によって、合う媒体は変わります。ここでは、広告媒体を選ぶときに考えたい基本を整理します。
広告媒体はどうやって選べばいいですか?

広告媒体は、目的と届けたい相手に合わせて選ぶと考えやすくなります。
たとえば、地域で会社名やお店の名前を知ってもらいたい場合は、日常の中で繰り返し目に入りやすい広告が候補になります。駅や電車、バス、屋外広告などは、通勤、通学、買い物などの移動中に見てもらいやすい広告です。一方で、問い合わせや申し込みにつなげたい場合は、広告を見たあとに詳しい情報を確認できる流れも大切です。WEB広告やSNS広告は、ホームページや申し込みページにつなげやすいため、行動を促したいときに使いやすい場合があります。
広告媒体を選ぶときは、「どの媒体がよいか」だけで考えないことが大切です。広告を見てほしい人はどこにいるのか。どのような場面で広告に触れるのか。広告を見たあとに、どのような行動をしてほしいのか。そこを考えると、媒体の候補は絞りやすくなります。
また、ひとつの媒体だけで考えなくてもよい場合があります。街なかで知ってもらい、気になった人が検索し、ホームページで詳しく確認する。そうした流れを作ることで、広告の役割を分けることもできます。媒体選びは、広告の目的を形にするための手段です。最初から媒体名を決めるのではなく、目的に合う届け方を考えるところから始めるとよいでしょう。
交通広告や屋外広告はどんな目的に向いていますか?
交通広告や屋外広告は、地域の中で繰り返し見てもらいたいときに向いています。
駅、電車、バス、街なかの看板やビジョンなどは、通勤、通学、買い物、通院、外出など、日常の移動の中で目に入りやすい広告です。何度も同じ場所を通る人に見てもらえるため、会社名や商品名、お店の存在を知ってもらう目的と相性があります。
たとえば、地域での認知を高めたい企業、近隣の人に店舗を知ってもらいたいお店、採用活動で会社名を覚えてもらいたい企業などでは、交通広告や屋外広告が候補になります。すぐに問い合わせを取るだけではなく、「見たことがある」「名前を知っている」という状態を作ることが目的になる場合があります。
一方で、交通広告や屋外広告は、WEB広告のようにクリック数や申し込み数がすぐに分かる広告ではありません。そのため、効果を見るときには、問い合わせ数だけでなく、認知の広がり、検索数、来店時のきっかけ、営業先での反応なども含めて考える必要があります。
交通広告や屋外広告は、地域との相性が大切です。広告を見てほしい人が使う駅なのか、通る道路なのか、利用するバス路線なのか。場所の選び方によって、届き方は変わります。目立つ場所かどうかだけでなく、届けたい相手の動きに合っているかを考えることが大切です。
WEB広告やSNS広告はどんな目的に向いていますか?
WEB広告やSNS広告は、詳しい情報への誘導や、条件を絞った配信をしたいときに使いやすい広告です。
WEB広告には、検索結果に出す広告、WEBサイトやアプリに表示する広告、動画広告などがあります。SNS広告には、Instagram、Facebook、LINEなど、利用するサービスに合わせた広告があります。どちらも、スマートフォンで情報を見る人に届けやすいことが特徴です。
問い合わせや資料請求、予約、購入、採用ページへの誘導など、広告を見たあとに具体的な行動をしてほしい場合は、WEB広告やSNS広告が候補になります。広告からホームページや申し込みページへつなげられるため、次の行動を案内しやすいからです。
また、地域や年齢層、興味関心などを設定して配信できる広告もあります。たとえば、店舗の近くに住む人へ知らせたい場合や、特定のサービスに関心がありそうな人へ届けたい場合などに活用できます。
ただし、WEB広告やSNS広告は、出せばすぐに成果が出るとは限りません。広告の内容だけでなく、誘導先のページ、申し込みのしやすさ、競合の状況なども関係します。クリックされたあとに、必要な情報が分かりやすく用意されているかも大切です。まずは、認知を広げたいのか、問い合わせにつなげたいのか、採用ページを見てもらいたいのかを決めてから考えるとよいでしょう。
地域や行動に合わせた媒体選び
広告媒体を選ぶときは、目的だけでなく、届けたい相手の行動も考える必要があります。
どの地域に住んでいるのか。どの駅を使うのか。車で移動することが多いのか。買い物や通院、通勤、通学でどの場所を通るのか。こうした日常の動きが見えてくると、広告を出す場所や媒体も考えやすくなります。
地域を絞るならどんな広告がありますか?

地域を絞って広告を出す場合は、届けたい範囲に合わせて媒体を考えることが大切です。
たとえば、駅の周辺にある店舗であれば、駅広告や電車広告、駅周辺の屋外広告が候補になります。バスの利用が多い地域であれば、バス車内広告やバス停広告、車体広告なども考えられます。商業施設の中や周辺で広告を出す方法もあります。一方で、WEB広告やSNS広告でも、配信する地域を設定できるものがあります。店舗の近くに住む人や、特定のエリアにいる人に向けて広告を出したい場合は、スマートフォン向けの広告も選択肢になります。
地域を絞るときに大切なのは、単に住所や市区町村で考えるだけではありません。実際に人がどのように移動しているのか、どこで買い物をするのか、どの駅や道路を使うのかも関係します。行政区分では隣の市でも、生活圏としては近い場合もあります。逆に、同じ市内でも移動の流れが違えば、広告の届き方は変わります。地域広告では、広く出すことよりも、届けたい相手がいる場所に出すことが大切です。
店舗集客ではどんな媒体を考えればいいですか?
店舗集客では、来店しやすい範囲にいる人へ、分かりやすく情報を届けることが大切です。
飲食店、美容室、クリニック、学習塾、整骨院、小売店など、地域に根ざした店舗では、まず近くの人に知ってもらうことが重要です。店舗の場所、サービス内容、営業時間、予約方法、キャンペーンなど、来店前に知りたい情報を整理して伝える必要があります。
媒体としては、駅広告、バス広告、屋外広告、商業施設内の広告、チラシ、WEB広告、SNS広告などが考えられます。駅やバスを利用する人に向けて認知を広げる方法もあれば、スマートフォン広告からホームページや予約ページへつなげる方法もあります。
店舗集客では、広告を見た後の動きも大切です。気になった人が検索したときに情報が見つかるか、地図で場所が分かるか、予約や問い合わせがしやすいか。広告そのものだけでなく、ホームページやSNS、地図情報もあわせて確認しておくとよいでしょう。
また、店舗の特徴によって向いている媒体は変わります。駅前の店舗であれば駅利用者に向けた広告が合うことがあります。車での来店が多い店舗であれば、道路沿いや駐車場周辺での接点が大切になる場合もあります。店舗の場所と来店する人の動きを合わせて考えることが、媒体選びの基本です。
通勤や通学の動きは広告選びに関係しますか?
通勤や通学の動きは、広告選びに大きく関係します。
毎日同じ駅を使う人、同じ路線に乗る人、同じバス停を利用する人は、広告を繰り返し目にする可能性があります。そのため、交通広告は、日常的に移動する人へ会社名や商品名を覚えてもらいたいときに使いやすい媒体です。
たとえば、駅周辺の店舗であれば、その駅を使う人に向けて広告を出すことで、通勤や通学の途中に存在を知ってもらうことができます。学校や大学の近くであれば、学生に向けた広告を考えることもできます。企業の採用広告でも、通勤圏内にいる人へ会社名を知ってもらう目的で交通広告を使うことがあります。
ただし、利用者数が多い駅や路線であれば必ずよいというわけではありません。大切なのは、自社の広告を見てほしい人が、その場所を利用しているかどうかです。多くの人に見られる広告でも、届けたい相手とずれていれば、効果は出にくくなります。
通勤や通学の動きは、地域の生活リズムにも関係します。朝と夕方に人が集中する場所、休日に人が集まる場所、学生が多い場所、会社員が多い場所など、同じ地域でも時間帯や場所によって人の流れは変わります。広告媒体を選ぶときは、人の数だけでなく、どのような人が、どのような目的でその場所を通るのかを考えることが大切です。
複数媒体を組み合わせる考え方
広告媒体は、ひとつだけを選ばなければならないものではありません。目的や予算に応じて、複数の媒体を組み合わせることもできます。
たとえば、交通広告や屋外広告で地域の中で知ってもらい、WEB広告やSNS広告で詳しい情報へつなげる。商業施設の広告で来店のきっかけを作り、スマートフォン広告でキャンペーン情報を届ける。媒体ごとの役割を分けて考えると、広告全体の流れを作りやすくなります。
交通広告とWEB広告はどう使い分ければいいですか?

交通広告とWEB広告は、どちらが優れているというよりも、役割が違う広告として考えると分かりやすくなります。
交通広告は、駅や電車、バスなど、日常の移動の中で目に入りやすい広告です。地域で名前を知ってもらいたいときや、通勤・通学で同じ場所を通る人に繰り返し見てもらいたいときに使いやすい媒体です。会社名や商品名、お店の存在を覚えてもらう目的と相性があります。一方で、WEB広告は、広告を見た人をホームページや申し込みページへつなげやすい広告です。問い合わせ、予約、資料請求、求人ページへの誘導など、具体的な行動につなげたいときに使いやすい場合があります。
たとえば、交通広告で地域の中で名前を覚えてもらい、気になった人が検索したときにWEB上でも情報に触れられるようにする。WEB広告で詳しい内容を案内し、問い合わせや来店につなげる。こうした組み合わせも考えられます。
大切なのは、交通広告とWEB広告を別々に考えすぎないことです。街なかで見た広告をきっかけに検索する人もいれば、WEBで見た会社名を駅や街なかで見かけて安心感を持つ人もいます。それぞれの接点をつなげることで、広告の効果を考えやすくなります。
SNS広告だけで十分ですか?
SNS広告は、多くの人がスマートフォンで情報を見る今、使いやすい広告のひとつです。画像や動画で商品やサービスの雰囲気を伝えやすく、地域や興味関心などを設定して配信できる場合もあります。
ただし、SNS広告だけで十分かどうかは、広告の目的によって変わります。
たとえば、キャンペーンを知らせたい、イベントの参加者を集めたい、若い世代に商品を知ってほしいといった場合は、SNS広告が合うことがあります。一方で、地域で長く名前を覚えてもらいたい場合や、通勤・通学中の人に繰り返し見てもらいたい場合は、交通広告や屋外広告のような媒体も候補になります。また、SNSは流れていく情報が多いため、一度見ただけでは覚えてもらえないこともあります。広告を見て気になった人が、検索したときにホームページや地図情報、採用ページなどを確認できる状態になっているかも大切です。
SNS広告だけで始めることが悪いわけではありません。ただ、認知を広げたいのか、問い合わせにつなげたいのか、来店してほしいのかによって、ほかの広告やホームページとの組み合わせも検討するとよいでしょう。
複数の広告を組み合わせるときは何を基準にすればいいですか?
複数の広告を組み合わせるときは、それぞれの媒体にどの役割を持たせるのかを決めることが大切です。
たとえば、交通広告や屋外広告は、地域の中で名前を知ってもらう役割を持たせることができます。WEB広告やSNS広告は、詳しい情報を見てもらう役割や、問い合わせ、予約、申し込みにつなげる役割を持たせることができます。商業施設内の広告は、買い物や来店の場面に近いところで接点を作る役割があります。
すべての広告に同じ内容を載せる必要はありません。駅広告では会社名やサービスの特徴を分かりやすく伝え、WEB広告では詳しい説明や申し込み方法へ誘導する。SNS広告では写真や動画で雰囲気を伝え、ホームページで具体的な情報を確認してもらう。媒体ごとに役割を分けると、広告全体の流れが作りやすくなります。
また、組み合わせるときは、見た人が迷わないことも大切です。広告ごとに伝えている内容が大きく違うと、同じ会社やサービスだと分かりにくくなることがあります。ロゴ、色、言葉の使い方、誘導先などをそろえておくと、複数の広告に触れたときにも印象がつながりやすくなります。広告媒体を組み合わせる目的は、単に出稿量を増やすことではなく、知ってもらう、興味を持ってもらう、詳しく調べてもらう、問い合わせてもらうという流れの中で、それぞれの広告がどの場面を支えるのかを考えることです。
まとめ
広告媒体には、それぞれ特徴があります。交通広告や屋外広告は、地域の中で繰り返し見てもらいやすい広告です。WEB広告やSNS広告は、詳しい情報への誘導や、条件を絞った配信に向いています。商業施設内の広告は、買い物や来店に近い場面で接点を作りやすい媒体です。
ただし、どの媒体が一番よいかは、広告の目的によって変わります。認知を広げたいのか、問い合わせにつなげたいのか、店舗に来てほしいのか、採用に活かしたいのか。目的が変われば、広告を見てほしい相手も、出す場所も、伝える内容も変わります。
媒体選びで大切なのは、目立つ広告や流行している広告を選ぶことではありません。届けたい相手がどこにいて、どのような場面で広告に触れるのかを考えることです。通勤や通学で駅を使う人に届けたいのか、店舗の近くに住んでいる人に知らせたいのか、スマートフォンで情報を探している人につなげたいのか。相手の行動が見えてくると、媒体の選び方も整理しやすくなります。
また、広告媒体はひとつに絞らなければならないものではありません。交通広告で地域の中で知ってもらい、WEB広告で詳しい情報につなげる。SNS広告で興味を持ってもらい、ホームページや予約ページで行動につなげる。媒体ごとの役割を分けて考えることで、広告全体の流れを作ることができます。広告を選ぶときは、「何に出すか」だけでなく、「何のために出すか」「誰に届けるか」「見た後にどう動いてほしいか」をあわせて考えることが大切です。
広告媒体の選び方でお悩みの際は、お気軽にご相談ください。目的や地域、届けたい相手に合わせて、交通広告、WEB広告、SNS広告、屋外広告などを組み合わせた出稿方法を一緒に整理いたします。






